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ダービー支える陸自中音
昼の演奏会で観客に向けて手拍子を促す新田3佐。この後のダービーに向けて会場のボルテージが高まった(いずれも5月31日、東京・府中市の東京競馬場) 日本の競馬で最高峰のレースに位置づけられる「東京優駿(日本ダービー)」。毎年行われるこの「競馬の祭典」に花を添える重要な役割を担うのが陸上自衛隊中央音楽隊だ。レース直前のファンファーレ演奏だけでなく、昼間に行われる演奏会でも競馬ファンの心をくすぐる曲を演奏し、祭典を盛り上げる。年に1度の「競馬の祭典」を陰から支える陸自中音の舞台裏に密着した。(寉見陽平)


防衛装備庁が新制度を本格運用 秘密保護契約を包括化し保全体制を強化
多くの保全責任者らが参加した事業者向け研修会(6月22日、防衛装備庁) 防衛装備庁は、防衛装備品の製造・整備に関与する事業者の情報保全体制を底上げする「防衛事業適合事業者制度」の本格運用を開始した。従来は契約や秘密区分ごとに特約を締結していたが、新制度ではこれらを一本化し、事業者と包括的な秘密保護契約を結ぶ。巧妙化するサイバー攻撃から秘密情報を守りつつ、装備品調達のリードタイムを大幅に縮小する狙いがある。


北朝鮮が弾道ミサイル発射 4カ月ぶり、EEZへの飛来なし
北朝鮮の弾道ミサイル発射について非難する小泉防衛相(中央)=8月6日、防衛省 防衛省は8月6日午後5時2分ごろ、北朝鮮が少なくとも1発の弾道ミサイルを発射したと発表した。発射されたミサイルは朝鮮半島東岸付近に落下したと推定され、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていない。付近を航行する航空機や船舶の被害情報も現時点で確認されていないという。


防衛相会談 日越、高速揚陸艇共同開発へ
儀仗隊を巡閲する小泉防衛相(左)とザン副首相兼国防相 戦略的連携深化で一致 小泉進次郎防衛相は7月13日、防衛省でベトナムのファン・ヴァン・ザン副首相兼国防相と会談した。防衛装備・技術協力では、高速揚陸艇の共同開発・共同生産を含む協力の具体化に向け、協議を開始することで一致した。


空自連合准曹会が顕彰 安齋2尉 幹部自衛官初の「特別級」
安齋2空尉を中心に受賞の記念撮影。左隣りが野村司令。右隣りが三浦史之会長(6月16日、小松基地) 【小松】航空自衛隊連合准曹会は6月16日、第6航空団基地業務群衛生隊の安齋エレナ2空尉へ同会顕彰制度における「特別級」を手渡した。幹部自衛官では初の受賞となる。


韓国のサイバーセキュリティー企業「S2W」が日本法人開設
日本法人立ち上げに際し発表会に出席した(左から)パク・クンテCTO、三好平太氏、ソ・サンドクCEO、キム・ジェギCPO(6月23日、東京都千代田区内幸町の日比谷パークフロント)=S2W社提供 韓国のサイバーセキュリティー企業が日本市場への本格進出に乗り出す。2018年に韓国科学技術院(KAIST)の知能を結集して設立されたS2W社だ。同社が提供するインターネット監視ソリューションは、国際機関や各国政府系機関、大手企業などで多数の導入実績を持つ。日本での事業拡大を見据え、東京に日本法人「S2W」(S2WKK)を設立した。 (寉見陽平)


総力戦研究所と海軍第一委員会 工藤美知尋 著
総力戦研究所と海軍第一委員会 1941年夏、総力戦研究所は机上演習で「長期化したら負ける」と結論づけた。「その警告を軍部が無視した」という歴史は教訓として分かりやすい。 ところが本書は、政治の中枢になかった同所が軍を拘束できなかったことは役所の構造上「当然」と指摘する。 では、中枢で開戦を導いたのは――。 軍令部第一委員会の報告書「現情勢下ニ於テ帝国海軍ノ執ルベキ態度」では、日米の国力差と長期戦の不利を認めながら「現状打開のためにどうすべきか」を主眼に、開戦ありきの短期決戦を検討していた。 勝てなくても戦わなければ状況が悪くなるからとの理由で、「開戦は合理的」と判断していたのだ。 分析と政治の区別がなくなり、前提が固着する中で、組織の決定や暗黙の了解が正当化された歴史をつまびらかにする。 開戦の経緯を「軍部の暴走」「精神論」と一蹴せず、合意形成の構造にあった問題に迫る。 (並木書房刊、1980円)


哲学を「人生の軸」にする本 富増章成 著
哲学を「人生の軸」にする本 AI(人工知能)技術が急速に進化し、AIが単なる操作対象ではなく、悩みや疑問を気軽に相談できる存在へと変わりつつある。 便利さが増す一方で、私たちの思考そのものがAIに委ねられかねない時代に、改めて注目されているのが哲学だ。 予備校講師として教壇に立ちながら哲学研究を続ける著者が、過去の偉人たちの思想を手がかりに、人間が人間らしく生きるための「考える力」を探る入門書である。 「世界はなぜ存在するのか」「何のために生きているのか」「他人の意見に流されてしまう」「他人の目が気になる」――。人生で誰もが抱える問いに対し、ソクラテス、デカルト、釈迦はどのような答えを示したのか。 本書は、その思考の軌跡をたどりながら、自分自身の心で“哲学の旅”を追体験することを促す。 著者は、哲学者の説をうのみにするのではなく、一歩ずつ思考の道筋を踏みしめることが重要だと説く。 難解になりがちな哲学を日常の中で実践し、人生の軸として生かすための一冊だ。 (青春出版社刊、2200円)


前事不忘 後事之師 第127回 サッカーワールドカップでの日本対ブラジル戦を考える
―土俵を変えて主導権を握る― 中学時代にサッカー部に入って以来、半世紀を超えてサッカー日本代表を応援する私は、今回のワールドカップ決勝トーナメント1回戦で日本代表が本気モードのサッカー王国ブラジル代表とほぼ互角の戦いを演じたことに驚きを感じています。 日本は佐野選手の素晴らしいシュートで先制しましたが、後半にブラジルに2得点され、逆転負け。敗戦は本当に残念ですが、私は監督の采配に注目しました。 森保一監督は、素晴らしい監督で、選手の能力を伸ばす手腕に長(た)けていると同時に試合での采配も巧みです。森保監督の戦術の基本は、本人がインタビューで述べているように「後出しジャンケン」です。試合のなかで、相手チームの出方や流れに応じて、選手交代や陣形の変更を行い、戦い方を柔軟に変化させます。攻撃型メンバー(ジョーカー)を温存し、相手チームが疲れてきた後半にそうした選手を投入する戦い方で、これまで多くのジャイアント・キリングを成し遂げました。 野球などと異なり、サッカーというスポーツは守備と攻撃が瞬時に入れ替わる点で、戦争に類似していると思います。...


時の焦点<海外> トランプの戦争
プーチンの二の舞か イランの核開発を阻止して中東の核拡散を防ぐという大義名分はどこへ行ったのか。トランプ米政権は対イラン交渉期限の8月中旬を控え、サウジアラビアと将来のウラン濃縮を可能にする原子力協定に署名した。イランにとって中東の覇権を争うライバルであるサウジへの「核拡散」は、自らの核保有への意思を揺るぎないものにする材料となりかねない。 トランプ政権のイラン攻撃は戦略も戦術も曖昧なまま、迷走を続けている。米ニューヨーク・タイムズ紙コラムニストのニコラス・クリストフ氏は7月末、「トランプの『パーフェクトな』戦争の袋小路」と皮肉った記事でイラン空爆の限界を指摘。地上部隊を派遣しようとすれば1年間にわたって60万人の兵士が必要で、当然それには犠牲が伴うとの退役将校の見立てを紹介した。 戦争が袋小路に入り込んでいるのは米国だけではない。ロシアもまたウクライナの反転攻勢によって劣勢を強いられ、プーチン大統領の目算は大幅に狂っている。 5000発もの核弾頭を保有する米露両軍事大国が、イラン、ウクライナという核を持たない中規模国家を力では屈服させることがで


時の焦点<国内> 中露の挑発活動
太平洋の警戒強化を 中国とロシアの軍が連携し、日本周辺で挑発行動を繰り返している。日本は警戒・監視能力を高めていく必要がある。 中露両国の海軍艦艇4隻が7月19日に沖ノ鳥島(東京都)付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内を航行し、中国のミサイル駆逐艦が機関銃の射撃訓練を行った。防衛省が21日に発表した。 EEZにおける軍事活動は国際法上違法ではない。だが、4隻の艦艇は10日ほどかけて日本の周辺を航行し、潜水艦やミサイルによる攻撃に対処するような高度な訓練も実施した。日本を威圧する意図があったのは明らかだ。 中国からの事前通告は訓練の直前で、船舶の航行にも影響を及ぼす可能性があった。危険な行動である。 看過できないのは、日本が外交ルートで懸念を伝えたのに対し、中国が「沖ノ鳥島は岩礁であり、EEZを設定できない」などと主張したことだ。訓練は、島に対する日本の主権を否定するための示威行動でもあったようだ。 沖ノ鳥島周辺の海底には、豊富な鉱物資源が存在するとされる。海洋権益を守る必要があるが、広大な太平洋を監視する自衛隊の能力は十分とは言えない。レーダー


<春夏秋冬> スペインとパレスチナ 酒井啓子
ワールドカップが終了して3週間。その熱狂も静まりつつあるが、スペインの優勝には中東、イスラム諸国が熱狂した。 中世スペインがイスラム王朝のもとで栄え、アンダルシアに数多くのイスラム遺跡が残されていることは、よく知られている。 また、スペイン・チームの神童と言われ、優勝の立役者であるヤマル選手は、父方がモロッコ系で本人もイスラム教徒であることも、人気の理由のひとつだ。ラミン・ヤマルという名前は、アルアミーン・ジャマルというアラビア語名が語源である。 それだけではない。彼はしばしばパレスチナ国旗を手にしている姿が報じられており、同じムスリム、アラブ系としてパレスチナへの連帯を隠さない。その姿を見たイスラエル占領下のパレスチナ人は大喜び。ヨルダン川西岸に張り巡らされたイスラエルによる分離壁には、パレスチナ旗を掲げたヤマルの巨大な壁画があちこちに描かれた。 瓦礫のなかでもガザの人々は空き地に集まり、決勝戦にくぎ付けだった。アルゼンチンとエジプトの試合でも、ガザの屋外でテレビ放映され、敗退したエジプト・チームの監督がパレスチナ国旗を振ると歓喜の声が上がった


朝雲寸言(2026年8月6日付)
ツキノワグマによる被害や目撃のニュースが絶えない。ヒグマならまだしも、ツキノワグマがこれほど怖いものだと痛感したことはない。 環境省のまとめ(2025年度)によると、クマ出没件数は全国で約5万件。記録が残る09年度以降、最多を記録した。前年度の約2.5倍という。人的被害は全国で216件発生、被害者数は238人(うち13人が死亡)といずれも過去最悪となった。東北各県に被害が集中。兵庫県神戸市での目撃情報も出てきた。いわゆるアーバンベアである。 スプレーや鈴などのクマ撃退ツールにも慣れ、効果が薄れてきている。個人での対策ではおぼつかない。あとは猟銃などによる駆除しかないのだろうが、これも人手不足という。 原因は気候変動などによるエサのドングリの凶作、クマの生息域の拡大、人への慣れ、残飯類の味への執着などと分析されている。もっと探ると、高齢化・過疎化によって人とクマの生活圏の緩衝地帯だった「里山」が荒廃したところに行きつくのだろう。 高度経済成長期にも、被害はあった。だが、現場は住宅・市街地域ではなく奥山だった。それでも新聞のコラムは問題を指摘した。.


佐賀駐屯地開設1年 荒井陸幕長「練度向上図れた」
佐賀駐屯地開設式に出席した荒井陸幕長(中央左)以下陸自幹部ら(2025年7月9日、佐賀市)西部方面隊提供 荒井正芳陸上幕僚長は7月14日の定例会見で、佐賀駐屯地が9日、開設から1年が経過したことに触れ、陸自V22オスプレイを運用する主力の輸送航空隊の練度向上が「着実に図られた」との認識を示した。その上で、引き続き運用能力の向上など「必要な戦力化を段階的に進めているところだ」と語った。 同隊は南西地域の島嶼防衛において、重要な役割を担う水陸機動団(相浦)との一体運用を視野に配備された経緯があり、荒井陸幕長は引き続き部隊の練度や運用能力の向上を「愚直に図っていくことが重要だ」と指摘した。 Ⅴ22オスプレイの訓練は当初は九州本土で行われてきたが、今年6月からは鹿児島県の奄美大島とその周辺海域へと拡大。さらに6月下旬に行われた米海兵隊との実動訓練「レゾリュート・ドラゴン26」では初めて沖縄県の宮古島などに飛来した。 訓練地域の拡大について、荒井陸幕長は「安全を確保して操縦手の練度などを見ながら訓練地域を段階的に拡大してきた」と説明し、九州地域での飛行につ


陸自が多国間会議開催 14カ国が継戦能力など議論
全14カ国の同盟・同志国が集まり、兵站や衛生分野の議題について話し合った(防衛省)=いずれも陸自提供 陸上自衛隊はこのほど、防衛省で同盟・同志国14カ国の兵站・衛生の大佐級を招へいし、多国間会議(MLST)を開催した。会議は2日間にわたり兵站・衛生に関する3つの議題を設定し、各国とのプレゼンテーションや意見交換などを実施。最終日には部隊研修として、朝霞駐屯地で装備品展示が行われた。
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