成長する防衛産業 基盤強化の施策と課題 土本英樹 著
2 日前
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防衛産業が長年抱えてきた構造的課題を克服し、「青息吐息」から「成長産業」へと転じつつある現在の状況を、政策的・制度的観点から体系的に読み解く。元防衛装備庁長官の著者は「戦略三文書」の調整や防衛生産基盤強化法の策定に深く関わった人物であり、現場と政策の双方を知る立場から、産業基盤強化の実像を立体的に描き出している。
本書はまず、日本の防衛産業が直面してきた構造的な弱点を整理する。企業の参入障壁、利益率の低さ、長期開発に伴う資金負担、国際共同開発への対応力不足など、従来から指摘されてきた課題を網羅的に示し、なぜ産業が疲弊してきたのかを明確にする。
「戦略三文書」に盛り込まれた産業支援策にも言及。政府が「防衛産業を守る」から「成長させる」段階へと政策を転換した背景を、国際情勢や技術革新の潮流とともに解説した。
人材確保の難しさ、利益率算定方式の見直し、装備移転の制度的課題、スタートアップの参入促進など、今後の防衛産業が直面する論点も幅広く取り上げる。
(時事通信社刊、3080円)













