お米の教養 松本純子 著
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日本人の食文化の中心にあり続けてきた「米」――。本書は、日本米の基礎知識から政治・経済、ビジネスとの関わりまでを幅広く扱い、現状と課題を手軽に学べる入門書だ。著者は農林水産省に在籍しつつ“米マニア”として各種メディアで日本米の魅力を発信している。
近年はおにぎり専門店の海外進出が好評を博すなど、日本米への関心は国外でも高まっている。一方で、猛暑による不作やインバウンド需要の急増で外食産業の米消費が跳ね上がり、「令和の米騒動」と呼ばれる品薄と価格高騰が国内で発生したことは記憶に新しい。
この騒動で浮き彫りになったのが、低い利益率と安価な米を求める消費者との間で板挟みとなる米農家の厳しい現実だ。著者は、問題解決には日本米の構造的課題を改めて理解することが不可欠だと指摘する。
本書では、米を安定的に供給するため政治・経済の領域でどのような政策が取られてきたのか、世界的な注目が高まる中で国内の米飯産業がどのように成長しているのかを丁寧に解説する。
日本米の未来のために消費者ができることは何か。毎日の食卓を見つめ直すきっかけにもなる内容だ。
(総合法令出版刊、1870円)












