top of page
All Posts
時の焦点<国外> 米国の戦争
チャーチル不在の悲劇 まるでジャズの即興演奏のように、先が読めないトランプ米大統領の言動。イランとの停戦の行方もなお霧の中だ。 トランプ氏の頭にあるのは、政治日程だろう。5月の米中首脳会談、7月の建国250年、11月の中間選挙。直近には4月27日のチャールズ英国王の国賓訪問が控えている。英国王とのツーショットは「私たちに国王はいらない」デモへのあてこすりとなる、トランプ氏の晴れ舞台だ。 米英両国は第2次大戦後、長く「特別な関係」と呼ばれてきた。「血は海水より濃い」と語り、ルーズベルト米大統領との友情を育んだチャーチル英首相が源流だ。 人種・言語・文化を同じくするアングロサクソン同盟は、戦後世界の自由と秩序の支柱となってきた。ジョン・ミーチャム元ニューズウィーク誌編集長は、著書「フランクリンとウィンストン」で「米国の大統領と英国の首相がキャンプデービッドの森を散策し、大西洋を挟んで電話で話す時、2人はルーズベルトとチャーチルのスタイルと影の中でそうしているのだ」と指摘する。 その米英関係はいま、大きな岐路にある。 軍事経済両面で米英の格差が拡大し、
時の焦点<国内> 即応体制の強化
抑止力の確立を急げ 周辺国の軍拡が進む中で国民の命と暮らしを守り抜くためにはミサイルによる迎撃に加え、相手の拠点を無力化する反撃能力を備える必要がある。自衛隊が有事に即応できるよう体制の整備を急がねばならない。 陸上自衛隊が、敵の射程範囲外から攻撃できる国産の「スタンド・オフ・ミサイル」を、熊本県の健軍駐屯地と静岡県の富士駐屯地に配備した。 熊本には、「12式地対艦誘導弾能力向上型」から名称変更された「25式地対艦誘導弾」が配備された。 射程は1000キロメートルを超え、中国沿岸部や北朝鮮にも到達するとみられる。この誘導弾の配備により、日本を狙って弾道ミサイルなどが発射された場合、その拠点を叩くことが可能になる。 一方、静岡に配備した「25式高速滑空弾」は、迎撃されにくい高高度を超音速で飛ぶ点が特徴だ。射程は数百キロメートルだという。主に離島防衛に活用する方針だ。 今回の配備により、自衛隊は初めて反撃能力を持つことになった。ミサイルを発射する敵基地を、直接破壊することが可能になる。 ミサイルは今後、北海道や宮崎県の陸自駐屯地にも配備される。海自の
<春夏秋冬> 侮れぬ北朝鮮の強靱性 平岩俊司
ベネズエラの大統領拘束、イランの最高指導部への空爆を見るとき、北朝鮮に対する「斬首作戦」なるものが実際にあるのか、と思わされる。 この2つの事例に金正恩総書記が強い警戒感を持ったことは間違いないだろう。 その一方、アメリカにとって思惑通りの展開だったのだろうか。たしかに、ベネズエラについては電撃的に大統領を拘束してアメリカの司法に委ねることができ、体制については「民主化」ではないものの実質的な体制転換が起きた。
朝雲寸言(2026年4月16日付)
「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛)。桜が散り始めている。日本人は平安期ごろから桜を愛(め)でて盛んに和歌を詠み、咲く姿、散る姿に無常観も投影してきた。 中世の鴨長明「方丈記」や「平家物語」、それ以降の多くの作品にも無常観が底流している。▽西洋の「石の文化」に対し、東洋は「木の文化」といわれる。ギリシャのパルテノン神殿は残りやすく、日本の神社仏閣はそのままでは残りにくい。 松浦晃一郎氏が第8代ユネスコ事務局長だった2006年から、ユネスコの「無形文化遺産」制度が始まった。アジア初の事務局長という意気込みもあったのだろう。有形の「世界遺産」だけでなく、世界の伝統芸能や祭、技術といった無形の文化財に光を当てようとした。慧眼(けいがん)である。 松浦氏がこの制度を主導した内心には、無常観に裏打ちされた日本人的心性が宿っていたはずだ、とみるのは穿(うが)ち過ぎだろうか。同氏と直接言葉を交わした際、この点については明言を避けていた。が、無常を肯定的にとらえる姿勢は否定しなかった。世は常ならず。無常は希望の母ともなり、絶望の母ともなる。対立するものが、あざな
五島列島の北西を中国艦3隻北東進
海上自衛隊は3月30日午後3時ごろ、中国海軍の「ルーヤンⅢ」級ミサイル駆逐艦(119「貴陽」)、「レンハイ」級ミサイル駆逐艦(102「拉薩」)、「フチ」級補給艦(903「東平湖」)の3隻が、五島列島(長崎県)の北西約80キロの海域を北東進するのを確認した。これらは翌31日にかけて対馬海峡を通り、日本海に出た。 同日午後4時ごろにも、ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦(120「成都」)が同列島の西約160キロの海域を東進するのを確認した。同艦は翌31日にかけて対馬海峡を北東へ進み、日本海に出た。 3哨戒防備隊(佐世保)のミサイル艇「おおたか」と、1航空群(鹿屋)のP1哨戒機が警戒監視・情報収集した。


日豪防衛相 防衛協力を強化 共同訓練が過去最大級
共同記者会見では日豪間の関係が高まっていることを示した 小泉進次郎防衛相は4月8日、来日したオーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防大臣と会談し、日豪の防衛協力を一層強化していく方針を確認した。2026年が「日豪友好協力基本条約」署名から50年の節目に当たることを踏まえ、「特別な戦略的パートナーシップ」をより強固にすることで一致した。


38年の航海に幕 「あさぎり」が除籍
自衛艦旗を返納する「あさぎり」艦長の羽田野2佐(いずれも3月23日、舞鶴基地) 自衛隊旗返納行事 舞鶴 3月23日に護衛艦「あさぎり」(14護隊=舞鶴)が除籍した。舞鶴基地で自衛艦旗返納行事が行われ、艦長の羽田野由佳2佐から舞鶴地方総監の西脇匡史海将に自衛艦旗が返納された。


海自 水上艦隊を新編 情報作戦集団も発足
水上艦隊隷下の指揮官が集い、指導方針や情勢認識を共有した(3月30日、水上艦隊司令部)=同隊提供 情報作戦集団が新編行事 「同盟・同志国との連携重要」 2025年度末、各地で海上自衛隊の組織改編が行われた。3月23日に65年の歴史を持つ護衛艦隊を水上艦隊(司令官・伍賀祥裕海将)に新編=4月2日付既報。各地に点在していた情報部門を市ヶ谷に一元化した情報作戦集団も発足した。艦艇も改廃され、護衛艦「あさぎり」や海洋観測艦「わかさ」の自衛艦旗が返納された。


37普連 20式小銃への交換式典 89式を返納
伊藤連隊長(手前右)から重迫中3小隊長の宮本幸男曹長に20式小銃を手渡した(3月27日、信太山駐屯地) 【37普連=信太山】37普連(伊藤亮基1佐)は3月27日、20式5・56ミリ小銃への交換式典を行った。20式小銃を製造する豊和工業(愛知県)の開発担当者が出席する中、各中隊はこれまで訓練や行事を共にしてきた89式5・56ミリ小銃に感謝を込めて返納し、新たに20式小銃を受領した。


陸自航空学校と第4管区海上保安本部 救助支援協定を改正
調印式後、海保航空機「いぬわし」への燃料補給訓練に臨む陸自隊員(いずれも3月6日、明野駐屯地) 明野駐屯地で航空機に燃料補給 【航校=明野】陸自航空学校と第4管区海上保安本部は3月6日、東海地域での「海上保安庁航空機に対する救助活動の支援に関する協定」を現状に合わせて改正した。改正により海保航空機が負傷者を医療機関へ搬送した後、基地や巡視船に戻らずに明野駐屯地で燃料補給などの支援を受け、そのまま再び被災地へ向かうことが可能となり、救助活動の効率が向上する。


政府、特例法案を閣議決定 公務員の予備自活動後押し
即応予備自衛官、予備自衛官は有事や災害に備え、教育訓練に参加しなければならない(神奈川地本提供)


空自 「宇宙作戦団」を新編
2026年度中にはさらに宇宙作戦「団」から「集団」へ発展する予定(資料提供:防衛省 令和8年度予算概要) 府中基地記念行事 不審衛星や宇宙ごみ監視 航空自衛隊は3月28日、「宇宙作戦団」の新編記念行事を府中基地で行った。2025年度末の組織改編で宇宙作戦「群」から「団」へ格上げし、人員の規模を約310人から約670人へと増員。団司令部の隷下に複数の群を置く組織へと改変した。部隊は不審衛星や宇宙ごみの監視を任務としている。(中尾侑)


九州防衛局 HPリニューアル
九州防衛局は昨年11月25日にホームページを刷新した。スタンド・オフ防衛能力の強化に伴い、陸上自衛隊が九州に長射程ミサイルを配備したことなどを踏まえ、より丁寧な情報発信に努めている。トップページ上部にはミサイル配備に関する写真を大きく掲載し、クリックすると、これまで発信してきたミサイル整備関連の情報を時系列で確認できる仕組みとなっている。 スタンド・オフ強化わかりやすく発信 防衛省は3月31日、国内で初めて長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」を配備した。陸上自衛隊の健軍駐屯地(熊本市)に12式地対艦誘導弾の能力向上型となる「25式地対艦誘導弾」を、富士駐屯地(静岡県)には「25式高速滑空弾」を初めて配備したもの。 防衛省は昨年8月29日付で、25式地対艦誘導弾を健軍駐屯地に2025~25年度中、富士駐屯地には27年度中に配備する方針を公表していた。このため、これまで「スタンド・オフ防衛能力」の解説や、配備に向けたQ&A、「1分でわかる」「1枚でわかる」シリーズなどを通じ、理解促進に取り組んできた。 九州防衛局は、管轄する健軍駐屯地で25式地対艦誘










