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現代陸戦概説 クリストファー・タック著、梅田宗法、齋藤大介 訳
本書は、現代の陸上戦闘に関する概念や問題などを徹底的に学べる専門書だ。陸戦に関する知識や考えを持つためには必須ともいえるだろう。 世界各地で発生する現代の係争において、「land-warfare(陸戦)」は重要な意味を持つ。その代表ともいえるのがロシアによるウクライナ侵略だ。本書では、ロシアによる軍事作戦がなぜこれまで長引き、今の状況に陥ってしまったのかを説明している。 さらに、自衛隊が国際平和協力活動(PKO)に力を入れて取り組んでいるが、これまで経験を積んできたPKOやイラク派遣などの活動の背景を理論的に学ぶことができる。 著者は、英国の国防大学でもあるキングス・カレッジ・ロンドンで戦略研究学部の准教授を務めている。 サンドハースト王立陸軍士官学校で上級講師の経験を持ち、幅広く陸戦を研究してきた視点は明晰(めいせき)で魅力的だ。 訳者の2人は現役陸上自衛官で、専門的な鋭い視点と理解しやすい文章で本著をまとめている。 (作品社刊、3960円)
政府 能動的サイバー防御 10月から開始へ
政府は10月から、サイバー攻撃に先手を打って被害を防ぐ「能動的サイバー防御」の運用に向け、攻撃元サーバーに侵入して無害化する措置を開始する。関連する施行令案のパブリックコメント(意見公募手続)を1月9日から開始した。政府は能動的サイバー防御の2027年の全面導入に向けて準備を進めている。


新導入100トンクレーンの威力 F2吊り上げ
【百里】7空団はこのほど、新たに導入した100トンクレーンを使用して、F2戦闘機の吊り上げ訓練を行った=写真。


時の焦点<国内> 衆院選自民圧勝
1強を生かし難局に挑め 第51回衆院選で、自民党が圧勝した。獲得した316議席は、戦後の政党が単独で確保した議席数としては最大だ。日本の政治史に刻まれる地滑り的な勝利と言える。 来年は統一地方選が行われるが、2028年の参院選までは、衆院を解散しない限り、大型の国政選挙は行われない。他方、少子高齢化への対応や、平和と秩序を取り戻すための外交、安全保障環境の悪化を踏まえた防衛力の強化など、課題は山積している。 「1強」ともいえる体制を整えた高市早苗首相は、中長期的な視点に立ち、腰を据えて難題に取り組む必要がある。首相は選挙戦を通じ、「国論を二分する政策を進めたい」と述べ、保守的な政策の実現に意欲を示してきた。 具体的には、インテリジェンス(情報収集、分析)機能の強化に向けた国家情報局の創設や、スパイ防止法の整備、旧姓使用の法制化などが念頭にあるようだ。 国家情報局の構想は、現在の内閣情報調査室を、警察庁や外務省、防衛省などによる省庁横断の組織に改編するものだ。日本でも、外国勢力がSNSなどを使って偽情報を流布する事態が起きている。こうした偽情報対策


秀吉再考 倉山満 著
農民から天下人へと上り詰めた「日本一の出世人」として知られる豊臣秀吉。その人物像にあらためて光を当て、多面的に捉え直した。 著者が着目したのは、戦国三英傑を象徴するホトトギスの句だ。「鳴かぬなら殺してしまえ」の織田信長、「鳴かせてみせよう」の秀吉、「鳴くまで待とう」の徳川家康。著者はこの三句に3人の本質が凝縮されているとみる。 信長は決断、家康は忍耐、そして秀吉は「工夫」。力でも忍耐でもなく、状況を動かす知恵こそが秀吉の核心だと位置づける。 一方で、秀吉像の扱いについては容易ではないと著者は指摘する。 一般には善玉として語られることが多いが、実際には残虐な側面も併せ持つ。著者はその二面性を排除せず、権力掌握から崩壊までの過程を通じて、秀吉の「人間としての揺らぎ」を描き出した。 章題には「秀吉に学ぶ、粛清されない生き方」「アメリカ合衆国より400年先駆けている刀狩り」など、現代的視点を交えた切り口も並ぶ。 (ワニブックス刊、1500円)


海幹校 インド太平洋海軍大学セミナー開催 24カ国の大佐級士官が交流
海上自衛隊幹部学校(目黒)は2月2日から6日まで、「第29回インド太平洋海軍大学セミナー」を開催した。「自由で開かれたインド太平洋に向けた取組~不確実性の時代における海軍間の協力~」を主題に、日本を含む24カ国の大佐級士官が交流した。


日本スポーツ賞最優秀賞 西村健陸曹長(銃剣道) 佐藤大宗3海尉(近代五種)
受賞をたたえ合う西村曹長(左)と佐藤3尉(右) 【普教連=滝ヶ原】第74回日本スポーツ賞・第9回パラスポーツ賞(読売新聞社・日本テレビ放送網共催)の表彰式が1月22日、ホテルオークラ東京で開かれ、滝ヶ原駐屯地の普通科教導連隊重迫撃砲中隊の西村健曹長が競技団体別最優秀賞を受賞した。


最先任上級曹長などへ統合研修 自ら動ける人材育成へ
指導部を含む研修参加者に統合の考えなどについて訓話する松永副幕長(1月13日、防衛省) 統合幕僚監部は1月13日から19日に、「令和7年度(後期)最先任上級曹長等に対する統合研修」を行った。これはさらなるキャリアアップを目指す最先任などのための研修。陸海空のほか共同の部隊から参加した24人が、指揮官の意図を具体化し、自発的に行動するマインドなどを学んだ。(三輪直史)
北朝鮮 弾道ミサイル2発発射 日本のEEZ外に落下
北朝鮮は1月27日、日本海へ向けて弾道ミサイルを発射した。2026年を迎えて1カ月を待たずに続けて発射しており、ミサイルの脅威は一層増している。


陸自中音副隊長・柴田昌宜2佐 「ワルシャワ吹奏楽指揮者コンクール」で優勝
ファイナルの演奏が終わった瞬間の様子(11月29日、ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学)=本人提供 陸上自衛隊中央音楽隊の副隊長・柴田昌宜2佐が、昨年11月末にポーランドで行われた「ワルシャワ吹奏楽指揮者コンクール」で優勝した。


<部隊だより> 海 2月5日付
函館 基地はこのほど、業務車3号セダン型(トヨタ・クラウン)の退役行事を行った。2004年に導入し、21年間にわたって基地司令の送迎車として運用してきた。地球2周分を超える8万7264キロを無事故で走破。基地業務の円滑な遂行に貢献したとして、隊員らは車両を囲み、ねぎらいと感謝の意を込めて記念撮影した=写真上。


<部隊だより> 陸 2月5日付
岩見沢 駐屯地はこのほど、自衛隊記念日に合わせて永年勤続者表彰を行った。勤続25年以上の隊員を対象に実施され、福永信彦司令から賞状と記念品が手渡された。その後、駐屯地陶芸場に場所を移し、8代目窯元から説明を受け、「岩見沢日の出焼き」の湯飲み茶わんに揮毫した=写真上。隊員たちは真剣なまなざしで筆を握り、思いを込めて完成させた。


国際指揮者コンクールV 柴田中音副隊長 挑戦と実績45歳の栄冠
ポーランドから凱旋帰国すると、中音メンバーが出迎えてくれた(12月3日、練馬区の陸上自衛隊中央音楽隊の隊舎前)=同隊提供 「芸術は紙一重。運も必要。そういう意味で今回の優勝は素直にうれしい」。音楽の世界に足を踏み入れた者は、幾度となく自らの進路に悩み続ける宿命を負う。名だたる音楽家は若いうちから名声を得、そうではない者との差は歴然となる。陸自中央音楽隊副隊長の柴田昌宜2佐も後者の方だと語る。「若い時からずっと挫折の連続だった」――。45歳の音楽家がつかみ取った優勝の原動力は「チャレンジする姿勢を忘れない」だった。(参照記事)
防衛省 AI推進チームを新設 大臣直下の横断組織
防衛省は1月26日、省内に「AI導入推進チーム」を新設した。防衛力の高度化と行政運営の効率化を同時に進める「変革の起爆剤」と位置づけ、防衛相直下の横断組織として運用を開始した。


<部隊だより> 北部方面航空隊 年初編隊飛行訓練
エスコンフィールド上空を編隊飛行。地上で待ち受けた3体のマスコット(いずれも1月15日) たまちゃん&モコが祈願 訓練開始式では安達隊長が「部隊の垣根なく団結・連携し、航空安全を確保する。いかなる任務も即応し、完遂できる強靭な部隊を目指す」と訓示。今年1年の安全を祈願し、部隊長らによる「だるまの目入れ」が行われた。
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