朝雲寸言 (2026年10月29日付)
11 時間前
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無性にラーメンを食べたくなる時がある。自分で作ることもあるが、やはり専門店で食べるラーメンは格別である。
それにつけてもラーメン専門店の何と多いことか。スープや麺、具材の種類など独自の味を極めるラーメン店が街中にあふれている。また近年、多くの外国人旅行者が興味を持つ日本のB級グルメがラーメンなのである。
そして同じ国民食の代表であるすしやカレーライスと比べると、多様さにおいてラーメンに並ぶものはないと思う。ラーメンはある意味、多様性の象徴なのだ。好んで食べるラーメンも人それぞれであり、ランキングをつけても意味がない。
その地方にしかないラーメンもある。いわゆるご当地ラーメンである。有名チェーン店とは別に、それぞれの地域の気候やそこで暮らす人々の食生活に密着したラーメンがある。その多様性と地域性において、日本独自の食文化を形成しているといえるだろう。
ラーメンの起源が日本でないことは誰もが知っている。別にどこかの国のように起源に目くじらを立てることもない。
日本起源あるいは日本発祥のものも多い。しかしそれよりも品質にこだわりたい。それが職人国家日本の特性であろう。車も家電も素材も、品質を追求した先に到達した日本の技術・文化であると思う。
防衛装備品にもそんな傾向がある。適正価格かつ高品質で実戦に強い防衛装備品、それは現時点では難しいか。
(2026年10月29日付『朝雲』より)







