日本人とは何か 覚張隆史 著
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「日本人の起源はどこから来たのか」「私たちは何者なのか」――。アフリカで誕生した人類の祖先がいかにして日本列島へ到達したのかに始まり、縄文人の行方、弥生人の成立、さらに近年その存在が示された「第三の集団」の正体まで、700万年に及ぶ人類史をたどる。
人類学やゲノム(DNA)研究の世界では約30年間、縄文人と大陸から渡来した弥生人が混合して日本列島人を形成したとする「二重構造モデル」が定説とされてきた。
だが、2021年、金沢大学で考古学を研究する著者は国際共同研究チームとともに、この定説を拡張した「日本列島人の三重構造モデル」を国際学術誌で初めて公表し、注目を集めた。
三重構造モデルでは、従来の縄文人、弥生時代の渡来人に加え、古墳時代以降に大陸から流入した「第三の集団」の存在が示され、古代日本人のゲノム研究に新たな転換点をもたらした。
「日本人」とは何者なのか。科学的な視点から起源をたどることで、その出自は想像以上に複雑で、同時にきわめて興味深い姿を浮かび上がらせる。
(SBクリエイティブ刊、1100円)












