中国人は日本で 何をしているのか 中島恵 著
9月9日
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更新日:9月9日
中国人は日本で何をしているのか――。ありふれた問いのようでいて、実は私たちが十分に理解してこなかったテーマに、著者は真正面から切り込む。
取材対象は、中国の企業経営者、留学生、技能実習生、富裕層、観光客、そして日本に根を下ろした家族まで多岐にわたる。彼らの素顔に迫るため、何度も足を運び、丁寧に耳を傾ける。その積み重ねが本書の最大の魅力だ。
インタビューしてきた人たちの具体的な証言を通じて、在日中国人は決して一括りにできないことが浮き彫りになる。彼らの中には、ビジネスの成功を夢見る若者がいれば、日本社会の中で静かに暮らす人もいる。時の政治情勢の影響を受けつつも、日常の悩みは私たち日本人と何ら変わらない。
解説は平易で、複雑な背景を抱えるテーマにも関わらず、読者を置き去りにしない。中国社会の変化、日本との距離感、移民のリアル――それらが一本の線でつながり、読み進めるほど視界が開けていく。
日本で暮らす中国人の姿を知ることは、現代日本を理解することに直結する。本書は、その入口として最適の一冊である。
(日経BP刊、990円)













