未来のエースたち<5> ロサンゼルス、そしてその先へ

柔道
酒井英幸 2陸佐 柔道班監督

自衛隊体育学校柔道班には、現在、次のオリンピックを見据え、日々の厳しい稽古に励んでいる選手たちがいます。その中でも、全日本強化選手に指定されているのが、内村秀資3陸尉、渕田萌生3陸尉、坪根菜々子3陸尉、吉岡光2陸曹、吉田優奈2陸曹の5人です。
全日本強化選手とは、日本代表を目指し、国内外のトップレベルで戦うことを期待される選手たちです。彼らは国内の厳しい競争を勝ち抜き、さらに世界の強豪を相手に結果を残すことを目指しています。

オリンピックへの道は、決して平たんではありません。代表の座をつかめるのは、各階級でわずか一人。その1枠を目指し、選手たちは日々、仲間でありライバルでもある選手たちと切磋琢磨(せっさたくま)しています。誰がロサンゼルスの舞台に立つのかは、これからの努力と結果によって決まります。しかし、複数の選手が同じ目標に向かって競い合える環境そのものが、柔道班にとって大きな力になっています。
そして、その先には次の世代の選手たちも育っています。その一人が瀬戸美咲です。今は先輩たちの背中を追いながら、経験を積み、自らの力を蓄えている段階です。しかし、日々の努力を積み重ねることで、いつか先輩たちと同じ舞台、さらにはその先のオリンピックを目指す存在へと成長していく可能性を秘めています。

選手の成長のスピードは、一人ひとり違います。早く結果を出す選手もいれば、時間をかけて力を蓄え、ある時、大きく飛躍する選手もいます。
だからこそ私たち指導者は、目の前の結果だけで選手の可能性を決めつけることなく、それぞれの個性と成長を見極め、力を最大限に引き出していかなければなりません。
ロサンゼルスを目指す選手、その先を目指す選手。そして、さらにその次の世代へ。選手たちが互いに刺激し合い、夢を追い続ける。
その積み重ねが、次の五輪選手を生み出す力になります。柔道班が、途切れることなく未来の卵たちを育て、世界の舞台へ送り出し続けること。それが私たち指導者の使命だと思っています。







