ソニー神話を壊した男 出井伸之が創った未来 児玉博 著
8月13日
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更新日:8月17日
「人を遺すは上とする」とは、かつての名将・野村克也氏が好んだ言葉である。
経済界において後進の育成に尽力したのが元ソニー社長・出井伸之氏の知られざる一面である。
ソニー時代は、輝かしい創業者世代(井深大、盛田昭夫、大賀典雄ら)に続き、「57歳の若さで“ヒラ”の取締役から上席14人を飛び越えての初のサラリーマン社長の誕生」は1995年当時、世間では驚きを持って受け止められた。
これまで革新的な製品(トランジスタラジオ、ウォークマン、CDなど)をカリスマ経営者(創業者世代ら)によって編み出されてきたソニーにとって、出井が示した会社の方向性は「インターネット、デジタル技術、ネットワーク」。
当時、国内製造業のほとんどがまだ「エレクトロニクス一辺倒」だった時代。「ソニー神話」とまでもてはやされたソニーの打ち出した大転換策を前に、出井への風当たりが厳しかったのは言うまでもない。
その後のソニーの躍進ぶりは論を俟たないが、出井がまいた種は今や日本の起業家たちの活躍にも見て取れる。
(小学館刊、2090円)








