朝雲寸言(2026年8月27日付)
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「記録的短時間大雨情報」とは、数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を観測・予測したときに災害へのさらなる警戒を呼び掛けるため気象庁が発表する気象防災速報である。
8月13日夕から14日朝にかけて発生した「令和8年8月千葉豪雨」では、この記録的短時間大雨情報が23回も発表されたという。
豪雨は夕方の帰宅時間を直撃し、千葉駅周辺で一時4000人を超える帰宅困難者が発生した。また道路の冠水により2500台以上の車両が立ち往生し、路上に放置された。
アスファルトに覆われた都市部の降水は地面が吸収しない。多くの都市で整備される下水施設の能力は1時間に50ミリ(一部65ミリ)を超える豪雨に対応できるようには作られていない。結果的に今般の豪雨は内水氾濫となり、想定以上の災害となった。
地震や台風などの自然災害だけでなく、火事や爆発などの防災対策や事故防止の最大のポイントは災害をどのように予測するかということであろう。防災マップやハザードマップは被害予想系であり、避難所・避難経路マップが避難行動系にあたる。
今回の豪雨災害で思い知らされた格言は「災害は忘れたころにやって来る」。そして「次の災害が起これば今の災害は忘れられる」ということかもしれない。
7月28日に発災した令和8年熊本地震から1カ月余り。災害の傷痕はいまだ癒えていないことを忘れないようにしたい。
(2026年8月27日付『朝雲』より)







