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朝雲寸言(2026年4月9日付)

  • 4月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月21日


陸上自衛隊が所在する場所を「駐屯地」と呼ぶ。一方で海上自衛隊や航空自衛隊が所在する場所は「基地」である。なぜ呼び方が違うのか疑問を持つ方も少なくない。


両者を英語にするとわかりやすい。駐屯地とはCAMP(キャンプ)であり、一時的な場所を表している。基地とはBASE(ベース)であり、平素から有事を通じて永続的に所在する場所を表す。


陸上自衛隊の部隊配置は、災害派遣への対応や平素の教育訓練、隊務運営を考慮して我が国の行政区に応じて配置されている。いったんことが起これば、陸上自衛隊の部隊は駐屯地を離れ、作戦目的に応じて機動的に運用される。師団や連隊は一定期間、野外で独立的に行動することが基本なのである。


しかし、港湾や飛行場などの特別な機能が必要な海上・航空自衛隊の所在地は、平時から有事を通じて戦力発揮の基盤であり、継続的に所在部隊や来援する艦艇や航空機を支援する。


先日、陸上自衛隊健軍駐屯地に25式地対艦誘導弾が、また富士駐屯地に25式高速滑空弾が配備された。射程1000キロ超と言われる誘導弾は、いわゆる反撃能力を具体化する装備品で我が国の抑止力向上の核心である。


配備にあたって一般住民への説明会が開かれておらず、不満の声が上がっているとの報道を目にした。批判する方々に言いたい。ミサイルが駐屯地から発射されることはない。軍事常識を知れば特に騒ぐことでもないと思う。


(2026年4月9日付『朝雲』より)

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