朝雲寸言(2025年12月11日付)
- 2025年12月11日
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更新日:6月8日

冬の訪れとともに慌ただしい年末がやってきた。1961年のフィラデルフィア、感謝祭の翌日から始まる年末セールで住民が道路にあふれ交通渋滞と混乱が起きた。警察交通係が嘲笑的な意味でブラックフライデーと呼んでいることを地元の新聞が報じた。
以来、北米、欧州などで年末の在庫一斉セールをブラックフライデーと呼ぶようになった。我が国において大々的にブラックフライデーが始まったのは2022年のことである。
宅配サービスが一般化した我が国ではお歳暮商戦と相まって1年で宅配需要がもっとも急増する時期である。
国会では新内閣が打ち出す補正予算案の総額が18兆3034億円となり新型コロナ禍以降で最大の規模となった。特徴的であるのは8472億円を計上した防衛予算が結果として政府が掲げた防衛費の対GDP比2%を2年前倒しで達成したことだ。
有体に言えば冷戦時代、防衛費は常に叩かれ政争の具となってきた。年末、人件費が増加したため防衛費がGNP1%を超えそうになった時、止む無く導入予定の装備品を諦めたことさえあったと聞く。
時代の変化とはいえばそれまでだが過去を知る者から見ればまさに隔世の感がある。すべては我が国を取り巻く安全保障環境の変化に基づくものである。
物価高とはいうものの繁華街を歩けば年末のにぎわいが感じられる。ただ外国人旅行者の数は少し減っているようだ。
(2025年12月11日付『朝雲』より)







