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朝雲寸言(2025年7月3日付)

  • 2025年7月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月8日


ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾の間にあって北にイラン、南にオマーンのムサンダム半島に挟まれている。水深は深いところで100メートルと浅く、最も狭いところで幅33キロしかない。


世界の石油のほぼ3分の1がこの海峡からインド洋、マラッカ海峡を通って東アジアに輸送されている。1970年代、我が国は2度のオイルショックを経験した。1度目は第4次中東戦争で、2度目はイラン革命による原油供給の不安定さが原因だった。


エネルギーのほとんどを中東地域に依存している我が国にとって中東で何か起きれば国民の生活に直接的かつ深刻な影響を与えることは大きな教訓となった。


イスラエルが核開発を推し進めるイランを空爆しイランが報復する間隙(かんげき)を縫うように米国のB2爆撃機がイランの3カ所の核開発施設を空爆した。バンカーバスターと呼ばれる精密誘導爆弾GBU57が実戦で初めて使用されたという。


米国の軍事力の行使は結果としてイスラエルとイランの間に停戦をもたらした。紛争を止めさせ核開発をとん挫させたものが物理的な軍事力の行使であることを、平和を叫び戦争に反対する人々はどう見るだろうか。


国連安保理における不毛とも見える議論に比べると米国の実力行使による強引な強制力の何と圧倒的なことか。


ホルムズ海峡が封鎖される当面の危機は遠のいた。しかし緊迫した中東情勢は続く。


(2025年7月3日付『朝雲』より)

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