朝雲寸言(2025年2月20日付)
- 2025年2月20日
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更新日:6月8日

「豪州は日本の同志国の中で別格の存在だ」。吉田統幕長が今月、ジョンストン豪国防軍司令官を防衛省に招いた席でこう発言した通り、近年の日豪防衛協力の深化は著しい。
中谷防衛相が前回大臣を務めていた2015年6月の日豪防衛相会談には、豪国防省から初の長期実務要員として同年2月から防衛省に派遣中のタラ・ボイド事務官が同席し、中谷大臣から豪国防相に紹介される場面もあった。
遡(さかのぼ)ること05年4月、豪空軍から初めて空幹校の指揮幕僚課程(CS)に入校した女性少佐がいた。一昨年まで約3年半、在日豪州大使館で国防武官を務めていたソニア・ハロラン大佐だ。
高校時代に日本への留学経験があり、豪州きっての日本語達者で親日家。東日本大震災では駐日国防武官補佐官(中佐)として豪空軍のC17輸送機3機の派遣調整で活躍し、豪軍関係者から「経験豊富な連絡将校の存在価値を示す例」と高く評価された。
ハロランさんがCS入校時に『朝雲』に語った言葉は印象的だ。「個人的なネットワークが国家間の平和と信頼醸成という大きな目的を達成する」――。それを見事に体現した。
戦後の1946年2月、米軍から中国・四国地方の占領を引き継いだのは豪軍中心の英連邦軍だった。撤収後の50~80年代に自衛隊官舎として再利用された広い庭付きの豪軍ハウスで過ごした隊員家族も多い。世代を超えて日豪の縁をつないできた多くの人たちの熱意と努力に思いを致したい。
(2025年2月20日付『朝雲』より)







