朝雲寸言(2025年2月13日付)
- 2025年2月13日
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更新日:6月8日

米トランプ大統領が就任して早々、その一挙一動に世界の注目が集まっている。返り咲いた大統領は選挙中や就任演説で約束した多くのことを実行に移し始めている。
就任初日に署名した26本にわたる大統領令は移民、エネルギー、貿易、教育、ジェンダー、地名変更などさまざまな分野にわたった。
さらにトランプ大統領は大幅な輸入関税率の引き上げ、世界保健機構からの脱退、中国製動画共有アプリに対する対応、不法移民の排除や送還などの動きを見せている。
2期目の大統領の最大の目的は歴史に名を残すことであるとよく言われる。彼のライバルは歴代の大統領であり残された期間は4年間しかない。
1世紀以上前、第25代大統領マッキンリーは関税率を大幅に引き上げ米国の製造業を保護したことで知られている。さらにスペインとの戦争に勝利してキューバやフィリピンなどの植民地を獲得、ハワイを併合した。西部の開拓が終わり米国の開拓精神は保護貿易と領土拡張主義に移行したのである。
トランプ大統領はアラスカの米国最高峰デナリ山を元の呼び名マッキンリー山に戻した。カナダやグリーンランドに対する発言も過去の大統領を意識したのだろうか。
「歴史は繰り返さないが韻を踏む」とは米国で国民的人気の高い作家マーク・トウェインの言葉である。現在の世界が第1次世界大戦前の国際情勢と重なって見えるのは小欄だけだろうか。
(2025年2月13日付『朝雲』より)







