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朝雲寸言(2025年1月16日付)

  • 2025年1月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月8日


令和7年が明けた。世界のさまざまな地域で新年を祝うニュースが流れていた。もっとも世界の全てが新年を迎えたわけではない。月の満ち欠けで月日を定めるイスラム教世界は西暦の新年とは関係がない。


イスラム過激派と対立するイスラエルの新年は秋に訪れる。太陰太陽暦の中国やアジア各国では1月下旬からの春節が新年にあたる。タイやバングラデシュなどでは4月、インドのヒンドゥー暦では11月は新年である。


国連などで西暦が標準的に使用されているのはそれが便利であるからだ。それでも我が国はじめ各国が独自の暦を使用しているのは暦が国家の成り立ちに深く結びついているからである。


合理的な利便性と譲れない固有の文化の狭間の中で世界は協調と対立が混在していると見るべきか。年の初めに多くの研究機関が世界情勢を予測している。中でもその年の世界のリスクを予測し、ランキングする「世界の十大リスク」が先日発表された。


今年のリスクの1番目は「Gゼロ世界の混迷」である。国際秩序を主導する国家が不在で「世界の分裂は深まり危機に陥りやすくなる」と指摘している。その他の十大リスクとして2番目に「トランプの支配」、3番目に「米中決裂」、5番目に「ロシア」を挙げている。


現在の世界は1930年代や冷戦初期の時代に匹敵すると分析している。新しいカレンダーを眺めながら嘆息する新年である。


(2025年1月16日付『朝雲』より)

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