「平和国家」日本の軍事を考える ―自衛・安全保障・国際協力― 佐道明広 著
- 2月4日
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「アメリカがもはや『世界の警察官』ではありえず、またそのようなものとして行動する意思を捨て去ったことを宣言した」。これは現トランプ米政権を踏まえた発言ではない。
今から半世紀以上前の1969年7月、当時のニクソン大統領が提唱した「グアム・ドクトリン」に基づき国際政治学者の高坂正堯氏が著書の中で言及したものだ。
戦後、日本は憲法を頂点に「平和国家」の道を歩み始めた。その歩みについて著者は「戦力を持たないという憲法の規定を前提」にした「非軍事国家」だったと主張する。
本書は、日本がまだ軍事分野への関与をためらっていた時代から、「自衛隊がインド太平洋を視野に米軍と一体化して戦う『軍隊』になりつつある」現在までの防衛政策の変遷を概観する。
日本の防衛と外交は「アメリカに依存することを前提として成り立つもの」から、「日米安保体制の見直しや自主性が改めて唱えられる」までに変容した。
著者は今こそ「日本にとってふさわしい安全保障政策と、その中での自衛隊の位置付けを本格的に検討する時期だ」と強調する。
(吉川弘文館刊、2750円)












