ワインとビールの考古学 小泉龍人 著
- 6月10日
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ワインは約8千年前から、現・ジョージア周辺の南コーカサス地方で造られていたという。出土した土器にワインのカスが付着していたのだ。もともと野ブドウを保管する習慣があり、気候も栽培に適していることから、すでに名産地となっていたとされる。
一方、ビールはメソポタミアで生まれた。パンとビールのどちらが先かは分かっていないが、醸造法を伝える賛歌が見つかっている。
両地周辺の都市遺跡や飾り板・印章からは、ビールとワインが支配者に献上され、交易品として外交にも使われた形跡があり、少しずつ普及していったことが分かる。
古代には、貯蔵、飲用、注酒用といった用途ごとにさまざまな土器が作られた。その意匠から、支配体制の移り変わりや市民の暮らしぶりが読み取れる。
今でも、お世話になった人に贈るため、気の置けない人と酌み交わすため、楽しく晩酌するため、ワインとビールが流通している。古代の人々はどのように酒を楽しんでいたのだろうか。帰り道は書店と酒屋へ。
(同成社刊、2310円)













