さきがけ女性自衛官 はじめて物語 あまのすみ 著
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更新日:1 日前
舞台は1980年代、昭和の自衛隊。高校卒業後に入隊した著者の体験をもとに描かれたエッセーで、フィクション漫画としてまとめられている。女性自衛官(WAC)が「婦人自衛官」と呼ばれていた時代の空気や、当時の雰囲気が伝わってくる。
新隊員が着隊から入隊式までに覚えること、こなすことは今も昔も変わらない。名前の縫い付けやアイロン掛け、ベッドメーキングに始まり、らっぱで起床し基本教練や座学を重ね、「自衛官としての顔」を形づくっていく。
同年代の女性たちが大学生活や流行の「ハマトラ」ファッションを楽しんでいた時代、著者は男性隊員と同じ訓練に挑み、自衛隊体操の反復練習や匍匐前進、走り込みに汗を流した。
丸6年勤め上げて退官したが、時代が変わっても支えになるのは同期の絆。40年たった今も交流が続くという著者のエピソードには心が温まる。自衛隊を知らない人にも手に取りやすく、WACを志す人や、あの時代を知る世代には当時の流行を思い起こし、自分を重ね合わせて読む楽しさがある一冊だ。
(KADOKAWA刊、1540円)













