日本人誕生 4万年の物語 神話と科学で読み解く古代史の謎 同前宏 著
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いわゆる「精神世界」の分野で数多くの専門書を世に送り出してきた老舗出版社「たま出版」。
今回、同社が世に送り出した本書は2月の発刊ながら、すでに重版が決定しているという。
神戸市で歯科医院を開業している著者は、これまで延べ2万5000人以上の患者を診察する傍ら、郷土史家として古代史の研究を続けてきた。
本書はその成果をまとめたもので、日本考古学会が軽視してきた「旧石器時代」からの日本人の系譜をたどる意欲作だ。
なかでも歯科医師だからこそ語れる著者の考察は興味深い。
著者自身、過去にさまざまな国籍の患者の口腔(こうくう)内を診察してきた中で、海外の人は国籍によって「歯の形や歯並び、骨格など、口腔内にそれぞれの特徴があるのに、日本人だけはかなり多くのパターンが存在する」と語る。
その上で「日本人は、他の民族に比べて遺伝子の多様性が豊かな集団」であるからして、「『和』を大切にしてきた」というのは大いにうなずける。
(たま出版刊、1540円)













