謀略とインテリジェンス 認知戦に無防備な日本 上田篤盛 著
- 7月1日
- 読了時間: 1分
国家の命運を左右する「謀略」と「インテリジェンス」の実像に迫る。古典的な諜報活動から現代の情報戦まで、国家がいかに情報を収集・分析し、時に謀略を用いて戦略的優位を確保してきたのかを体系的に論じた。
防衛省情報分析官を務めた著者が、サイバー攻撃、偽情報の拡散、世論操作、経済的威圧など、近年顕著となった“見えない戦い”の手法を具体的事例と共に解説する。
さらに急速に変化する情報環境の下で、国家が直面する脅威の構造を浮き彫りにする。
同書は、インテリジェンス機関の役割や組織運用の実態、民主主義国家が抱える倫理的課題にも踏み込み、情報が政策決定に与える影響を多角的に示す。
戦争の形態が変容し、軍事力だけでは抑止が成立しない時代において、情報優勢の確保が国家安全保障の基盤となることを強調する。
見えない戦場が広がる現代戦では、認知戦や情報操作が国家を揺さぶる。
誰もが情報を発信できるSNSが浸透する今、真実を見極める力を養うために同書を一読してはどうだろうか。
(並木書房刊、1980円)













