東大現代中国学 習近平時代の中国を問う 丸川知雄・伊藤亜聖 編
- 3 日前
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現代中国を多角的に理解するための講義形式の論集である。東京大学の政治・経済・社会・歴史分野の研究者が結集し、中国の現在像を体系的に描き出す。
長期化する習近平政権の統治構造やその安定性を軸に、不動産不況による経済減速、米中対立の長期化といった内外の課題を整理し、中国を総合的に解釈する。
内容は、(1)政治・国際関係(2)香港・台湾・民族問題(3)経済(4)社会(5)研究方法――の5部構成で、外交戦略から農村社会、華人ネットワークまで幅広く分析。
特に台湾や香港をめぐる問題や民族と歴史認識の関係など、安全保障とアイデンティティーの交錯領域に丁寧に踏み込む。また、産業政策や都市・不動産問題などの経済分析に加え、データ活用や歴史学的視点など研究方法論も提示し、「どう中国を捉えるか」という視座を示す。
講義形式の平易さと学術的厚みを兼ね備え、初学者から実務家まで現代中国の全体像を把握するための一冊だ。
(東京大学出版会刊、3300円)













