海軍の選択 再考 真珠湾への道 相澤淳 著
- 3 日前
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日本史研究に貢献する同社の定期刊行シリーズ「読みなおす日本史」の最新作。
言わずもがな、太平洋戦争は旧日本海軍によるハワイ真珠湾への攻撃で幕を開けた。この作戦を指揮したのが、連合艦隊司令長官だった山本五十六だ。
戦果として見れば、この作戦で大きな結果を残したものの、欧米諸国の造詣が深い山本は、圧倒的に物量差のある英米との戦いには終始反対の姿勢だったという。その不安は的中し、戦争が進むにつれ日本は敗戦を重ねていくことになる。
ここまでは、多くの人が知るところ。しかし当時の日本海軍には、山本と同じく英米との協調を望む者が少なからずいた。しかも一方で山本自身、まるで戦いを望むかのような言葉を残している。本書では、従来の通説に疑問を呈し、独自の研究によって戦間期の日本海軍を書き直した。
著者は上智大学や防大で教授を歴任した博士。少年期に戦争をテーマにした映画を夢中になって観ていた中で、ふと山本の描かれ方に違和感を覚え、当時の日本海軍に興味を持ったという。そうした少年時代の「なぜ」が原点となって、海軍の真実を浮き彫りにする。
(吉川弘文館刊、2420円)













