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自由民主主義入門講義 仲正 昌樹 著

  • 4月2日
  • 読了時間: 1分

更新日:5月15日


現代を生きる私たちは、自由とは何か、民主主義とは何かをどれほど深く考えてきただろうか。そして、自由民主主義を本当の意味で理解していると言い切れるだろうか。本書は、多くの人が身構えがちなこのテーマを、基本から丁寧に考えていく一冊だ。


著者は、現代の「自由民主主義」はもはや自明のものではなく、危機にひんしていると指摘する。近代最大級のリスクイベントとなった新型コロナのパンデミック初期には、個人の自由が「わがまま」とみなされ、自由の制限が当然視される空気が広がった。このとき、リベラル派が非常事態宣言を求めるなど、従来の立場を転換したかのような動きも見られたという。


さらに、安倍晋三元首相銃撃事件を契機とした統一教会問題では、山上徹也被告の行為を「仕方がない」と受け止める有識者が少なくなかった点に著者は驚いたと述べる。また、信者を「マインドコントロールされている」と決めつけ、自由な判断を認めない風潮にも疑問を呈する。


著者は、こうした自称リベラル派の言動が、実はトランプ氏の思考と大差なく、本来のリベラルから大きく逸脱していると論じる。そのうえで、自由主義的政治哲学の古典に立ち返り、自由民主主義の基礎を改めて学ぶ。


(作品社刊、2200円)


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