FSB ロシア連邦保安庁 沿革・任務・機構 ケヴィン・P・リール 著、並木均 訳
- 1月28日
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KGBの後継組織として知られるロシアの治安機関「FSB」を真っ正面から取り上げた。FSBは、国内統制から対外工作、サイバー領域まで幅広い任務を担い、プーチン政権の長期化と共にその存在感を強めてきた。米政府で分析官を務めた著者が公開資料や証言をもとに、その複雑な実像を丹念に描き出す。
反体制派への圧力や国外での暗殺疑惑、情報操作など、国際社会で注目される活動の背景を丁寧に解説。
加えて、ウクライナ情勢を含む近年の動向も取り上げ、FSBがロシア国家の意思決定にどのように関わっているのかを読み解く。
サイバー攻撃やハイブリッド戦といった新たな領域での活動にも触れ、現代ロシアの権力構造を理解するための視点を提供する。
ロシアの情報機関を包括的に扱う邦語文献は限られており、国際政治や安全保障に関心を持つ読者だけでなく、現代史を学ぶ上でも有用な一冊とも言えるだろう。
(作品社刊、2970円)












