飛鳥の古代史 大化の改新と日本国誕生の謎を解く 瀧音能之 著
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長きにわたる日本の歴史の中で、政治的に最も不安定だったと言われる飛鳥時代。史上唯一の天皇暗殺や、栄華を極めた蘇我氏が滅亡した乙巳の変のほか、古代最大のクーデターとなった壬申の乱など、大きな混乱が生じた。その中で、政治の大改革を担ったのが、5代4人の女帝だった。
7世紀当時、日本は有力な豪族によるヤマト王権から天皇を中心とする律令国家への転換期を迎えた。しかし、そうした変革によって多くの反発や抵抗を招いたが、女帝たちが振るった大ナタが、激変する時代を導いていった。
特に41代持統天皇から43代元明天皇までの藤原京は、その後の平城京や平安京を超える規模だったとも考えられ、後世にも大きな影響を与えたことがうかがえる。
飛鳥時代は、制度や王都のスクラップ・アンド・ビルド。王権から朝廷へ、天皇の絶対的地位の確立など、それまでには見られないような大胆な変化があった。また、仏教の伝来や、遣唐使を通じた外交の確立など、文化の面でも大きな変化があった。
当時は日本の国家像を模索した「実験の世紀」であり、この1冊には変革の時代を紐解(ひもと)くロマンがあふれる。
(宝島社刊、1210円)












