レッドチーミング入門 軍隊式意思決定術 北村 淳 著
- 3月31日
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思い込みや前提への固執は、思考を固めてしまう。そこに異論や敵対的な視点をあえて差し込む「レッドチーミング」はアタマの凝りをほぐしてくれるかもしれない。
古代から近現代の軍事演習までの幅広い事例を挙げ、認知バイアスや権威への盲信がどのように敗北を招いたかをひも解く。カトリック教会の聖人審査で設けられた役職「悪魔の代弁者」や米英軍の教範を挙げ、理論と手順を実務に結びつけて解説する。
台湾有事のシミュレーションで戦時閣僚役のホームチームと、反論するレッドチームが議論を通じて政策・戦略を磨き合う過程には、レッドチーミングの効果が如実に表れている。
後半では、日本の組織風土にも言及。異論を受け入れにくいJTC(Japanese Traditional Company)の癖を分析する。
変化の激しい今、最悪を想定し前提を疑う習慣は、軍事・外交だけでなく企業や個人の判断力を高めるためにも必須だ。
意思決定の現場に立つ全ての人に手に取ってほしい。
(並木書房刊、1980円)












