創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

防衛関連ニュース

儀仗隊の卵たち(3) 儀仗銃授与式 小泉中隊長が訓示 「銃の重さ」は「責任の重さ」(2025年11月6日)

2025年11月13日更新


(3)


「見極め」を無事合格し、小泉中隊長(左)から儀仗銃を受け取る井上心喜1士(いずれも10月6日、防衛省)


新隊員教育隊の7人。(前列左から)横内1曹、栁澤曹長、山﨑2曹。(後列左から)助教の篠田和真3曹、三井弥利(ひろと)3曹、助手の秋元広野(こうや)士長、帯刀勇志士長(11月6日、特別儀仗後に防衛省で)


「見極め」で「行進」を行う新隊員たち。一挙手一投足の斉一さが厳しくチェックされる

画像の続きを(他8点)見る》》》》》》》

 9月27日、今年の陸上自衛隊第302保安警務中隊、通称「特別儀仗隊」に入隊した新隊員全員が着隊した。彼らは、市ヶ谷の生活隊舎で先輩隊員らと寝食を共にし、「特別儀仗隊」の一員となるべく、これから厳しい訓練に臨む。高校を卒業したばかりの18歳から社会人経験を経て入隊した31歳までの彼らに密着する。(寉見陽平・櫻井穂乃香)

「世界一厳しい訓練」幕開け

 「世界一の練度を維持する厳しい訓練」

 4月、まだ陸自に入隊したばかりの新隊員に向けた職種説明会で、第302保安警務中隊(以下、302保警中)はこう紹介された。

 「儀仗では絶対に失敗は許されません。もちろん緊張もします。この緊張感を味わいたい方は、ぜひ特別儀仗隊を希望してもらいたい」――。

 9月27日、今年302保警中に入る最後の新隊員3人が東京・練馬駐屯地から市ヶ谷に着隊。そのわずか3日後から、約7週間にわたる「世界一厳しい」儀仗訓練が早速、幕を開けた。

 最初は儀仗隊に欠かせない「儀仗銃」を持たない状態(徒手)での動きから練習を始める。

 儀仗銃は長さ約1メートル、重さは約3.5キロあるため、最初から持った状態での訓練は負担が大き過ぎるからだ。

 だからといって「徒手」の動きがすぐにできるわけではない。大きく5つの項目(整頓・不動の姿勢・整列休め・方向転換・行進)があり、さらにそれぞれに気を付けるべき項目が細分化されている。

 頭から上・下半身、手や腰、足などの微細な動きも、・・・

「儀仗隊の卵たち 第1回目」はこちら》》》》》

「儀仗隊の卵たち 第2回目」はこちら》》》》》

https://x.com/AsagumoNews52/status/1989226794386702383

https://x.com/AsagumoNews52/status/1989604282338083063

続きを読む

最新ニュースLATEST NEWS