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防衛関連ニュース
日豪防衛相が会談 「もがみ」型採用で防衛協力強化(2025年9月5日)
2025年9月10日更新
海自横須賀基地に停泊する「もがみ」型護衛艦の4番艦「みくま」を視察した豪州のマールズ副首相兼国防相(左)と中谷防衛相
中谷元・防衛相は9月5日、防衛省でオーストラリアのマールズ副首相兼国防相と会談した。豪州が次期フリゲートに海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦能力向上型を採用するのを機に、防衛装備・技術協力の強化や共同訓練の拡充などで一致した。さらに海自横須賀基地に場所を移し、同艦の4番艦「みくま」を視察したほか、同日午前には外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)が開かれた。(コラム「時の焦点」)
外務・防衛担当閣僚協議も開催
中谷氏は防衛省での会談で、海自の「もがみ」型護衛艦能力向上型が豪海軍の次期汎用フリゲートに選定されたことに言及し、「特別な戦略的パートナーである豪州との協力を新たな段階へ引き上げる一歩」と歓迎。2026年初頭の契約締結に向け、官民一体で取り組む考えを示した。
一方でマールズ氏は「豪州海軍にとって最良のフリゲートであり、能力に対して最も費用対効果が高い。ライフサイクルを通じた維持管理コストの面でも優れている」と評価した。
両氏はこのほか、艦艇建造や維持整備基盤の強化、サプライチェーン(供給網)協力の拡充など、装備協力を実施していくことを確認した。
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