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日米独仏 陸軍種リーダーが初会談 抑止のためネットワーク構築(2025年3月4日)

2025年3月19日更新


米海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」艦上で記念撮影する(左から)マイス独陸軍総監、森下陸幕長、ターナーⅢMEF司令官、シル仏陸軍参謀長(3月4日、沖縄近海の洋上)=陸自提供

 陸自と米第3海兵機動展開部隊(ⅢMEF)による共同訓練「アイアン・フィスト25(IF25)」の実施に伴い、独仏の陸軍トップが来日した。3月4日には日独仏の陸軍種トップとⅢMEF司令官のロジャー・ターナー中将が一堂に会し、日米独仏陸軍種のリーダーによる初の4者会談が実現した。森下陸幕長は3月6日の記者会見で会談の成果について「日米同盟を基軸とした多角的・多層的な防衛協力・交流の促進に向けた議論ができたことは我々として今後、国際秩序の維持・強化の観点から非常に意義深いものだった」と述べた。

日米共同訓練「アイアン・フィスト25」など視察

 フランスは2018年に「インド太平洋戦略」を、ドイツは20年に「インド太平洋ガイドライン」をそれぞれ発表し、いずれも同地域を「政治と経済の重心」だとみなしている。

 森下陸幕長は昨年11月以降、米、蘭、独、トルコ、英、米とほぼ毎月のように各国を訪問。各国の陸軍トップと「法の支配に基づいた国際秩序の維持・強化」について確認、特に欧州のカウンターパートとは「欧州大西洋とインド太平洋の戦略環境認識」について意見交換を行っている。

 また、トランプ政権発足後、初の米国訪問となった森下陸幕長は2月27日、米陸軍トップのランディ・ジョージ大将と会談した。

 今回、独仏の陸軍種トップがIF25の機会を捉えて来日し、・・・

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