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防衛研究所 荒木1陸佐に聞く 国連本部、UNMISS司令部勤務(2025年10月10日)

2025年12月5日更新


荒木1佐に国連での経験から今後の国連PKOへの貢献のあり方まで幅広く語ってもらった(10月10日、防衛研究所)

今までの貢献策から新たな一歩を

 国連の機能不全が言われて久しい。

 安全保障理事会の常任理事国における「大国の論理」が優先され、国際平和が危機に瀕している。ロシアによるウクライナ侵略はその最たる例だ。

 さらに1月に発足した米国の第2次トランプ政権がその流れに拍車をかけている。

 創設から80年目を迎え、試練に直面する国連。そんな激動の時期に本部がある米・ニューヨークに勤務した陸上自衛官がいる。

 現在は防衛研究所安全保障戦略課程研修員の荒木順子1陸佐だ。

 荒木1佐は2022年7月から25年7月までの3年間、国連PKOを統括する国連平和活動局(DPO)軍事部軍事計画課で、UNMISS(国連南スーダン共和国ミッション)の担当官として働いた。DPOに派遣された女性初の自衛官でもある。

 新型コロナの影響が冷めやらぬ22年7月にニューヨークに赴任し、・・・

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