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陸自 「自衛隊海上輸送群」新編に向け 「船乗り」の育成に注力(2025年3月12日)

2025年3月21日更新


若い海自学生(右)に交じり、エンジン整備について学ぶ藤原陸曹長(3月12日、海自第2術科学校)

 陸自は「船乗り」の育成に注力している。3月24日に陸海空3自衛隊共同の部隊として新編される「自衛隊海上輸送群」に配備される要員だ。海自第2術科学校(神奈川県横須賀)では、多くの海自学生の中に交じり、緑色主体の迷彩服を着た陸自学生たちが、汗と油まみれになりながら機関員となるために知識と技術の習得に取り組んでいる。

 陸自では海上輸送群の新編に向けて、2019年から海自術科学校などでの教育、研修に加え、海自部隊への要員配置で、艦船の運航に必要な知識・技術を習得するための人材育成を行っている。

 船舶の運航に関する教育は広島県江田島市の第1術科学校で実施している。一方で、別名「エンジンの学校」とも呼ばれる第2術科学校では、艦艇の推進機関であるエンジンの運転と整備に携わる機関員を養成している。

 第2術科学校で「海士ディーゼル課程」の教育を受けている藤原靖司陸曹長(48)は自身の子どもと同じ年頃の海自学生と共に、内火艇と呼ばれる小型艇のエンジン整備について学んでいた。

 第102弾薬大隊(北千歳)で野戦特化の職種に就いていた藤原氏は「陸自の歴史上これまでにない職種に挑戦したい」との思いで、「自衛隊海上輸送群」の配属を申し出た。

 昨年2月から・・・

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