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 めざせ!体力強化<76>「スロトレ」

 バーベルなどの器具を用いず、艦上や隊舎内など限られた狭い場所でも行えるスロートレーニング。ゆっくりとした反復動作で筋肉に負荷をかけ、手軽でありながら高い効果が得られる同トレーニングの上半身、体幹、下半身の主なメニューを再掲する。(2021年6月17日付「自衛隊スポーツ」)

ノンロックでゆっくり 艦上や隊舎でも手軽に

 スロートレーニングは軽重量、または自体重で、①正しい姿勢でゆっくりと②ノンロック(肘、膝などを曲げ切らず伸ばし切らず、常に力が入っている状態)で行う

 3秒をかけて曲げ伸ばす。ノンロックで筋肉内の血流が制限され、バーベルで高負荷をかけたような筋肉が張る「パンプアップ」した状態となる。

 上半身のうち、「プッシュアップ」は両手を肩幅よりやや広く置く=写真①。手の平は「ハ」の字に。

 手の平を狭く(ナロー)すると=写真②=と上腕三頭筋、広く(ワイド)すると大胸筋により効く。背後のベンチ台などに手を付いて行う方法(リバース)=写真③=もある。

 腹筋群を鍛える「ニー・トゥ・チェスト」は膝を胸にゆっくり近付け=写真④、ゆっくり伸ばす。

 「レッグレイズ」は両足をそろえ、上げ=写真⑤=て、下ろす。「シットアップ」は上体を起こす時は普通に起こす。倒す時は3秒かけてゆっくりと倒す=写真⑥

 下半身の「スクワット」は、ゆっくりと腰を下ろし=写真⑦、ゆっくりと上げる。上体を前に倒さない。尻を後方に突き出すように。膝はつま先から前に出さない。両腕は前に出した方がやりやすい。

 「フロントランジ」は片足を踏み出し、前後の膝が90度になるくらいまで曲げて=写真⑧=伸ばす。片足でワンセット(10回)、逆でも行う。「サイドランジ」は片足を横に伸ばし=写真⑨、逆の足の膝を曲げて伸ばす。両腕は胸の前で組む。

 各メニューは、3秒かけてゆっくり曲げ(下ろし)、3秒かけてゆっくり伸ばす(上げる)。10回×3セットが目安。各動作の時間を長く(3秒→4秒)したり、回数を増やしたり(10回→15回)することで負荷を高められる。

 

 

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