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 めざせ!体力強化<61>「体力向上運動」②

 航空救難活動を担う空自航空救難団(司令部・入間)の救難員課程の学生たちが陸自空挺教育隊(習志野)の基本降下課程に入校するのに備えて行う「体力向上運動」(全12種目)。2回目の今回は、「海老蹴り」や「かがみ曲げ」など三つの運動を伝える。(撮影協力・中尾和宏1曹)(2020年3月19日付「自衛隊スポーツ」)

曲げ伸ばしを最大限に 全員で呼称し斉一性も

 空挺教育隊が考案した全12種目の「体力向上運動」。救難員の原田顕聖曹長(救難団司令部防衛部)によると、手を地面と水平にするなど「全ての動作が直角、水平、平行であること」を意識。また、「(腕、脚などの)曲げ伸ばしを最大限に行う」ことも心掛ける。

 「全員で呼称し斉一性を求める」ことにも留意する。運動の際は「1(イチ)、2(ニ)、3(サン)、4(シ)」と呼称する。
先月号で紹介した「跳躍」「うずくまりと背伸び」「4呼称腕立」に引き続いて行う三つの運動は次の通り。

 「海老蹴り」は「用意」で腕立伏臥の姿勢に=写真①。前屈し、膝を曲げずに足を手の近くに引き寄せる=写真②(呼称=イチ)。

  

 再び腕立伏臥の姿勢=写真①(呼称=二)、さらにもう一度前屈の姿勢=写真②(呼称=サン)。「用意」の姿勢に戻る。

  

 「かがみ曲げ」は「用意」で半開脚、手を腰にあてる=写真③。腕をまっすぐ前方に伸ばし(手のひらは下に)、膝を屈伸する=写真④(呼称=イチ)。

  

 「用意」の姿勢に=写真⑤(呼称=二)。手のひらが床(地面)に付くぐらいに前屈=写真⑥(呼称=サン)。「用意」に戻る。

  

 「腕立て伏せ」は「用意」で腕立伏臥の姿勢=写真⑦。体をまっすぐに保ち、腕を曲げる=写真⑧(呼称=イチ)。腕を伸ばす=写真⑦(呼称=二)。再度曲げる=写真⑧(呼称=サン)。「用意」に戻る。

 三つの運動は、4呼称で行う運動を1回(セット)とし16回連続する。次号以降の運動を含む12種類を通して行う。

 (次回は「横曲げ」ほかをお伝えします)

 

 

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