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めざせ!体力強化 <45>サーキットトレーニング
海上自衛隊の各艦艇甲板上など狭く限られた場所でも行え、身体各部位をまんべんなく鍛えられるサーキットトレーニング。体育学校で3月に行われた「体育セミナー」において、同校体育班が紹介した同トレーニングの実施方法と留意点などを伝える。(2018年6月21日付「自衛隊スポーツ」)
サーキットトレーニングは自体重または器具を利用し、筋力、筋持久力、全身持久力などを錬成する。実施要領は次の通り。
(a)最低6種目、最高12種目を順繰りに一連の運動を休息を入れず循環する。
(b)各部位の種目をバランスよく配列(同じ部位の運動を続けない)。
(c)総運動時間が10~30分になるように種目数、循環回数を設定。
(d)負荷の設定は、時間固定制の場合、各種目20~30秒としその時間内に運動を反復する。2から3循環を実施する。
(e)休息を取らないと実施できない場合は各種目間に10~20秒入れる。
(f)運動前・後の脈拍を管理。15秒計測しその数を4倍する(おおむね180/分まで上げる)。
標準サーキットの構成と留意点は次の通り。(a~hの順序で行う)
①スプリットジャンプ
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(a)スプリットジャンプ(下肢)は足を開閉させてリズムよく高く跳躍。上方で手を叩く=写真①。
②バービー
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(b)バービー(上肢)は直立姿勢から腕立て姿勢へ。両足は真っすぐ後方に。全身をフルに使うイメージで=写真②。
③ツイスティングシットアップ
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(c)ツイスティングシットアップ(体幹)は上体を捻ってから起こし肘を膝に当てる。上体は肩甲骨下部まで下ろす=写真③。
④スプリットスクワットジャンプ
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(d)スプリットスクワットジャンプ(下肢)は足を前後に開いた姿勢から連続跳躍。足を交互に前後に開き、上方で手を叩く=写真④。
⑤プッシュアップ
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(e)プッシュアップ(上肢)は手を肩幅よりやや広めに開き、体を肘より低く下げる=写真⑤。
⑥レッグレイズ
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(f)レッグレイズ(体幹)は両足を90度以上上げる。膝は努めて曲げない。踵を地面に触れないように下ろし、上げる=写真⑥。
⑦タックジャンプ
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(g)タックジャンプ(下肢)は直立姿勢から両膝を抱え上げ高く跳躍。上体を前傾させない=写真⑦。
⑧バックエックステンション
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(h)バックエックステンション(体幹)は腕、足を一直線または大の字に開き引き上げる。腕、足は床まで下ろさず、顔は上げ下げしない=写真⑧。
(体力検定のボール投げは次号で伝えます)
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