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めざせ!体力強化 <18>水泳(平泳ぎ)②
海自隊員をはじめとする自衛隊員の体力錬成・強化に効果的な水泳。先月号の「自由形」に続いて今月は、日本人が強い種目ともされる4泳法のうちの「平泳ぎ」の泳ぎ方のポイントなどを、体育学校体育班教官の川本喜一郎2海尉への取材から伝える。(2015年8月20日付「自衛隊スポーツ」)
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(撮影協力=体校第2教育課・川口侑太海士長、瀨良まり子2陸士)
自由形や背泳ぎなど他の泳ぎと比べてより抵抗力がかかる平泳ぎは、小柄な日本人でも技術でカバーでき、強さを発揮できるとされる。五輪でも北島康介選手(2大会連続2種目制覇)らが実績を残している。
技術の全般的な留意点はキック、ストローク(手のかき)、コンビネーション、呼吸の4点。このうちキックは、「脚を引くというより、かかとをお尻の上に乗せるつもりで引きつけます」(川本教官)=写真①。
この時、膝の幅は肩幅とほぼ同じにする。また足の裏だけで蹴るのではなく、すねの内側でも水をとらえ、多くの水を後ろに送り出すように、しっかりと足を閉じて蹴る=同②。
ストロークは、水面下約20センチの深さまで入れ、しっかり腕を伸ばす。手の平を外に向け左右約60度まで開き、手の平を体のほうに向けて胸付近に引き寄せる=同③。「腕を素早く前に戻して、抵抗を生む時間を少なくしてください」と川本教官。
キックとストロークの動作は別々に行う。手を前に伸ばしてからキックの引きつけを始める。キックが終わるまではしっかりと手を前に伸ばし、「伸び」の時間を長く取る。
呼吸はストロークに合わせて行う。頭を無理に上げたり体を反らしたりしない。「腕をかき込みながら徐々に顔を上げ、息を吸います」(川本教官)=同④。
自分の身を守れる泳力の目安の一つは、連続して300メートル以上を泳げること。300メートルの距離の達成を目指したい。
泳力向上のポイントは、前回掲載の自由形と同様、泳ぎをイメージすること。川本教官は「自分の泳ぎをイメージしながら泳ぐことで早く上達します。上手な泳ぎを真似てみましょう」と話している。
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