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めざせ!体力強化 <8>SAQトレーニング③
スピードを高め競技のパフォーマンスを向上させられる「SAQトレーニング」。バランスディスク、ラダーを使った1、2回に続き今回は、軍場師助体校トレーニングサポート班班長への取材を基に、ミニハードルを使ったトレーニング方法の概要などを伝える。(2014年6月19日付「自衛隊スポーツ」)
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(撮影協力=体校トレーニングサポート班・佐々木一3海曹)
ミニハードルを用いたトレーニングは、高さ15~30センチの小型ハードルを片足、または両足で飛び越えて行う。
トレーニングはミニハードルを10個ほど100~150センチ(3~5足長分)程度の間隔で並べて行う。直進、横向きのランニングのほか、ジャンプ、ハードルを十字に置いた前後左右のジャンプなど、練習方法は多様。
いずれも「正しい走り方、動きを身に付けて行う」(軍場班長)ことが必要。ハードルを片足ずつ越えていく練習は、左・右片足の太ももを高く上げ1台ずつリズミカルに越えていく=写真(左)。1台を小走り気味に2歩、または3歩で走り抜ける方法もある。
横向きに越えていく方法はバランス感覚も養成できる。体を横向きにし、体軸をしっかり立てて同じように左・右片足で1台ずつを越えていく=写真(中)。この際、「上げた足を早く下ろすよう意識してください」と軍場班長。
ハードルを両足ジャンプで越える方法は、1台ずつをスクワットジャンプの要領で越えていく。
ハードルを3台並べ、横向きでジャンプして越えていき=写真(右)、3台目を越えると同時に前方へダッシュする方法では、クイックネス(素早さ)も養成できる。
バランスディスク、ラダー、ミニハードルを用いる以外にも、SAQには多様な方法がある。2人一組になり、1人がテニスボールを落とし、もう1人が数メートル先からダッシュして跳ねたボールをキャッチする練習もある。
いずれのトレーニングもほとんどの競技・種目の練習に活用できる。軍場班長は「個々の能力を見ながら適切なトレーニングを処方してください」とアドバイスしている。
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