『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える安保・防衛問題の専門紙です。

TOPめざせ!体力強化メニュー >めざせ!体力強化


 めざせ!体力強化 <7>SAQトレーニング②

 スピードを中心とした身体能力の向上を目指す「SAQトレーニング」。器具を用いて行う同トレーニングのうち、ディスクを用いて行った先月に続き、今回はラダーを用いたトレーニングの方法などを、体校トレーニングサポート班の軍場師助班長に聞いた。(2014年4月17日付「自衛隊スポーツ」)

他の練習と組み合わせず単体で 
正確な動作など理解し効率的に

(撮影協力=体校トレーニングサポート班・佐々木一3海曹)

 「S=スピード」、「A=アジリティ(敏しょう性)」、「Q=クイックネス(素早さ)」を意味するSAQ。

 走力を必要とする競技を中心に、各種競技・種目、また体力検定の走り幅跳びなどのパフォーマンス向上が期待できる。

 実施する際は、ウエートトレーニングなど他の練習と組み合わせず単体で行う。簡単な器具を用いて行うのが特徴。器具にはゴム製の丸いディスクやラダー(はしご状のロープ)、ミニハードルなどがある。それぞれのトレーニングの正確な動作などを理解し、効率的に行いたい。

 ラダートレーニングは、縦横各50センチほどのマスが19個並んだラダーを床やグラウンドに敷き、その上を走り抜けたり、ジャンプしたりすることで行う。

 最もベーシックなトレーニング方法の一つの「クイックラン」は、ラダーの上を「重心をコントロールしながら、できるだけ早く走り抜ける」(軍場班長)ことがポイント。

 一マスの中に片足を一歩ずつ置きながら=写真(右)(中)、素早く駆け抜ける。

 体を横に向けて=写真(左)、同じように一マスずつを横向きのまま走り抜ける方法もある。このときも「重心が体軸にしっかり乗っているかを確認しながら行う」(軍場班長)。

 クイックネスを高めるために、陸上短距離のクラウチングスタートのように前傾姿勢でスタートし、走り抜ける方法もある。この際は「特に最初の1~3歩が大事」と軍場班長。

 アジリティを特に高める方法としては「スラロームジャンプ」がある。これは、両足ジャンプでラダーの左右のラインを越えながら前に進む。

 このほかにもラダーは多くの使い方があり、練度によって試してみたい。

 

 

朝雲新聞社の本

自衛隊装備年鑑
2021-2022

アジアの
安全保障
2021-2022

防衛ハンドブック2021

『朝雲』縮刷版
2020


2021自衛隊手帳
わかる
平和安全法制

自衛隊総合戦力
ガイド

当ホームページに掲載の記事・写真・図表の無断転載を禁じます。すべての内容は著作権法によって保護されています。