『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える安保・防衛問題の専門紙です。
TOP > めざせ!体力強化メニュー >めざせ!体力強化
めざせ!体力強化 <5>スロートレーニング②
重量によるストレスを最小限に抑え、効率的に鍛えられることから体校トレーニングサポート班(軍場師助班長)も勧める「スロートレーニング」。上半身の練習法について伝えた先月に続き、今月は下半身を鍛える練習法、練習の際の留意点について伝える。(2014年1月16日付「自衛隊スポーツ」)
![]() |
![]() |
![]() |
(撮影協力=体校トレーニングサポート班・石戸聖志2陸曹)
自体重ででき、「負担が少なく安全。いつでもどこでも行える」(軍場班長)長所を持つスロートレーニング。(1)正しい姿勢・動作で(2)ゆっくりと(3)「ノンロック」で行う――ことが実施の際のポイント。
腕・脚を曲げ切らず伸ばし切らないノンロックで行うことで、血流が制限され筋肉が張る「パンプアップ」した状態となり、高重量を挙げたときと同じ効果が得られる。
主に下半身を鍛えるトレーニングにはスクワット、ランジなどあるが、これらにもスロートレーニングは活用できる。
自体重でスクワットを行う場合、腕を肩の高さまで上げやや膝を曲げた状態=写真左=からスタートする。そのまま、太もも裏と床が平行になる手前まで腰を下ろす=同中=。
動作をゆっくりと行うのがポイント。3秒ほどをかけて下ろし、3秒ほどをかけて上げる。動作の間に動きを止めない。5~10回を3セットほど行う。
片方の膝を交互に踏み出し曲げ伸ばしするランジも同様に行う。自体重、または低重量(最大重量の約30%)のバーベルを担いで片方の膝を踏み出し=写真右=、曲げ伸ばしする。
トレーニングサポート班ではメタボ改善にも用いている。スロートレーニングに有酸素運動(ウオーキング)を加え、主に脂肪燃焼を目指す。
3カ月間の改善プログラムでは、腕立て伏せ、スクワット、ニートゥチェスト(床に座り両脚を曲げ伸ばしする腹筋運動、前号紹介)の3種目を行い、続けて活動量が大きくなるよう歩幅をやや広げてウオーキングする。
実施時間はそれぞれ30分間。「週に2、3回を目指し、最低でも週に1回は行ってほしい」と軍場班長は話している。
朝雲新聞社の本
当ホームページに掲載の記事・写真・図表の無断転載を禁じます。すべての内容は著作権法によって保護されています。