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荒木1陸佐に聞く(続) 「PKOが世界平和のツールに」(2025年10月10日)

2025年12月5日更新


UNMISS司令部勤務中にUNPOL(国連警察)の同僚(右)と調整中の荒木1佐(2014年6月、南スーダンの首都ジュバ)=陸自提供

 荒木1佐は2000年、防衛大学校に入校。応用化学を専攻し、卒業研究のテーマはロケットやミサイルの推進に使われる固体推進薬の一種「コンポジット推進薬」だった。04年に第48期生として卒業後は陸上自衛隊に入隊し、職種は高射特科を志望。初任地は北熊本の第8高射特科大隊で約7年半勤務した後、駒門駐屯地の国際活動教育隊に異動。同隊で隊長からUNMISS司令部の派遣を打診され、「行きたいです!」と即答したという。

南スーダンで「複雑な状況」を経験

 もともと海外志向が強かったわけでもなく、海外経験は防大時の夏休みに友達と行った海外旅行のみだ。

 荒木1佐はその時のことをこう述懐する。「南スーダンになかなか行く機会はない。お話をいただいた時は本当にうれしかった」

 ただ、荒木1佐が南スーダンに渡航する直前の13年12月から、現地の情勢は急激に悪化する。UNMISS司令部のある首都ジュバで、国軍同士の銃撃戦が発生。その後、・・・

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