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海自遠航部隊がブラジルに入港(2025年9月6日)

2025年10月14日更新


参加者は演奏中の地震発生を想定して駐車場に避難した

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 災害はいつ、どこで発生するか分からない。地震や台風、大雨など自然災害が多い日本では、日頃の備えが命を守る鍵となる。そんな中、福島県田村市で開催された「避難訓練コンサート」が、防災と音楽を融合させた画期的な試みとして注目を集めた。陸自の音楽隊が協力し、演奏中に避難訓練を実施、市民の防災意識の向上に貢献した。静岡県や茨城県でも防災訓練などが行われ、地本と自治体が連携を強化させた。

「緊急地震速報」に緊張、500人参加 福島

 【福島】田村市文化センターで8月31日、陸自第6音楽隊(神町)による演奏と避難訓練を組み合わせた「田村市制20周年記念避難訓練コンサート」が開催され、市民約500人が参加した。福島県内では初の試み。主催は田村市と同市教育委員会で福島地本(本部長・松元三展1陸佐)も協力した。

 コンサートは、災害発生時の対応力向上と防災意識の啓発を目的に企画された。開演前、主催者から趣旨説明が行われた後、音楽隊の演奏が始まった。

 会場が華やかな音色に包まれた最中、突然「緊急地震速報」の警報が鳴り響き、照明が落ちた。地震の地鳴りのような音も流れ、緊張感が走った。来場者は頭をかばい、アナウンスや係員の指示に従いながら移動、駐車場まで避難した。

 主催者によると全員が避難を完了するまでにかかった時間は6分で、・・・

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