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海自 「福建」を初確認 中国海軍の空母3隻目(2025年9月11日)
2025年9月24日更新
中国海軍の3隻目の空母「福建」を初確認(9月11日)=統幕提供
海自は9月11日午後1時ごろ、東シナ海で中国海軍の3隻目の空母「福建」を初めて確認した。「福建」はミサイル駆逐艦など3艦で編隊を組み、魚釣島(沖縄県)の北西約200キロの海域を南西に航行、台湾海峡を通過した。5空群(那覇)のP3C哨戒機が警戒監視を行った。
「福建」は2022年6月に進水。全長316メートル、最大排水量8万トンで、すでに就役している「遼寧」「山東」より大型化している。これまで艦載機の発艦はスキージャンプ勾配を用いていたのに対し、「福建」は電磁カタパルト装置を備えているのが特徴だ。昨年から試験航行を開始しており、中国軍の報道官は今月12日、「南シナ海で科学研究試験と訓練を遂行した」と発表。今年度中にも就役すると見られる。
中谷大臣は同日の会見で「我が国周辺の海域の動向について注視すると共に、警戒監視活動に万全を期していく」と述べた。