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日独の統合作戦司令官 オンラインで初会談(2025年8月25日)

2025年9月11日更新


オンラインで会談する南雲統合作戦司令官(左)とゾルフランク独統合作戦司令官(8月25日、防衛省)=統合作戦司令部提供

 南雲統合作戦司令官は8月25日、ドイツ連邦軍統合作戦司令官のアレクサンダー・ゾルフランク陸軍中将とVTC(ビデオ電話会議)で初めて会談した。

 南雲司令官は、ドイツ連邦軍が近年、インド太平洋地域に関与を強め、自衛隊などとの共同訓練に積極的に取り組んでいることを歓迎。その上で両司令官は、今後の防衛協力・交流の推進に向けて意見を交わし、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

 ドイツは2020年に「インド太平洋ガイドライン」を策定し、翌21年に同国海軍フリゲートが19年ぶりに日本に寄港して共同訓練などを行って以降、定期的に陸海空軍をこの地域に派遣している。今年7月から8月にかけてオーストラリアで行われた米豪共催の多国間共同訓練「タリスマン・セイバー」にも日本などと共に参加した。

 また、日独間ではこれまでに「防衛装備品・技術移転協定」や「情報保護協定」を締結しているほか、昨年7月には日独物品役務相互提供協定(ACSA)が発効している。

 こうした緊密な日独関係を踏まえ、両司令官はそれぞれの地域を取り巻く情勢認識を共有し、「欧州大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、NATOとこの地域のパートナーとの連携強化は重要だ」との方針を改めて確認した。

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