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海自護衛艦の調達検討 海軍高官が佐世保基地視察 比海軍(2025年8月中旬)
2025年9月10日更新
フィリピン海軍高官が視察した「あぶくま型」護衛艦の「じんつう」=海自提供
フィリピン海軍が海上自衛隊の中古護衛艦の調達を検討している。就役から30年以上が経過した「あぶくま」型護衛艦を想定している。フィリピン海軍高官が8月中旬に海自佐世保基地(長崎県)を訪れ、同型の2番艦「じんつう」を視察した。軍事力を活発化させる中国を念頭に抑止力・対処力を強化する狙いがある。
「あぶくま」型護衛艦は全長109メートル、基準排水量約2000トンで艦対艦ミサイルを備える。1989年から93年の間に6隻が就役している。
フィリピンは中国と南シナ海で領有権問題を抱えている。比海軍が日本の開発した護衛艦を運用すれば、共同対処能力の向上が見込まれる。
海自関係者は「海洋進出を進める中国を念頭に『あぶくま』型護衛艦を活用して・・・