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自衛隊音楽まつり テーマは「次へ。」 本荘2佐が見どころ語る(2025年8月27日)

2025年9月8日更新


「例年にない音楽まつりにしたい」と語る担当の本荘2佐(8月27日、防衛省)


第1師団らっぱ隊が本番で被る赤のベレー帽


応募フォームの二次元コード

 今年の自衛隊音楽まつりのテーマは「次へ。―今を超えて、ともに先へ―」――。陸上幕僚監部広報室のイベント担当で、音楽まつりを担当する本荘龍輝2佐はこのテーマについて、「東日本大震災」をキーワードに挙げた。

 2011年の音楽まつりは開催が危ぶまれたが、「復興・追悼」をメッセージに公演は2日間行われた。当時のサブテーマは「今を超えて、その先へ」。そして今回のサブテーマは「今を超えて、ともに先へ」だ。

 また、2025年は21世紀が四半世紀を迎えた節目の年だ。こうした中で本荘2佐は、その意味を込めて今年のサブテーマに「一つの節目の時に、ここからさらに明るい未来(次)へ国民と共に行こう」というニュアンスが含まれていると明かした。

 そんな思いが込められた今年の音楽まつりでは、新たな試みが予定されている。陸上自衛隊高等工科学校(武山)のドリル部が初参加する。例年、披露されている防衛大学校儀仗隊が展示するファンシードリルに高工校のドリル部が加わる。この合同演技では「演者が倍になり、さらに迫力が増す」という。

 本荘2佐は「初参加の高工校と防大による工夫を凝らした初めてのコラボレーションの演技はぜひ期待してほしい」と話す。

 また、総勢100人ほどの大布陣で出演する第1師団らっぱ隊(練馬)も初めての参加で、第1音楽隊の支援を受けて出演する。

 彼らは事前に練度などをチェックされた選抜隊で、この規模でマーチングしながら演奏するのはらっぱ隊にとっては初めてとなる。

 出演時には、赤いベレー帽と飾緒(サマリー)をまとって初披露する服装でのパフォーマンスとなるため、「そこも注目してほしい」と本荘2佐。

 音楽まつりは毎年、応募倍率の高い人気公演で、1次応募の段階でかなりの席数が埋まってしまう。

 本荘2佐は「例年に負けないくらい良いものにしたいので、期待してほしい」と多くの来場を呼び掛けている。

 1次応募はウェブから受け付けており、9月9日まで応募を受け付けている。2次応募は同25日から10月9日まで。

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