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パラオのペリリュー島で 日米陸軍種が初交流(2025年6月20日)
2025年9月5日更新
日本政府が建立した慰霊碑「西太平洋戦没者の碑」の前で、陸自と米海兵隊の隊員が絆を深めた(6月20日、パラオのペリリュー島)=陸自提供
陸上自衛隊はこのほど、太平洋島嶼国の一つパラオのペリリュー島で米海兵隊と施設分野の交流を行った。パラオでの陸自と米海兵隊の交流は初めて。
陸自によると、太平洋島嶼国で施設分野の交流を調整していたところ、パラオで活動する米海兵隊の第1海兵遠征軍(カリフォルニア州)と日程上の都合がついたことで実現した。
現地では、道路補修に関する技術的な意見交換や知見の共有を行ったほか、先の大戦で激戦地だった同島の戦跡を日米隊員で見学。
さらには海上自衛隊のインド太平洋方面派遣(IPD25)第1水上部隊の護衛艦「やはぎ」(艦長・田村真禎2海佐)がパラオに寄港中だったことから、海自隊員と一緒に現地住民との交流行事への参加や戦没者の慰霊碑の参拝、慰霊碑の清掃活動も行った。
陸自は今後も隊員のパラオ派遣について、米海兵隊と調整しながら具体化していきたいとしている。