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防衛関連ニュース
メキシコ、ペルー訪問 遠航部隊「かしま」「しまかぜ」(2025年7月)
2025年8月25日更新
遠航部隊は3番目の寄港地、ペルーのカヤオに到着。地元の人々から温かい歓迎を受けた(7月23日)
海自の遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」「しまかぜ」で編成、指揮官・渡邉浩練習艦隊司令官以下、実習幹部約190人を含む約580人)は太平洋を横断しメキシコやペルーを訪問、各国海軍と親善訓練を行った。
部隊は米パールハーバーを経て7月11日、メキシコのアカプルコ港に到着。渡邉司令官は2023年と24年にハリケーンの被害にあったアカプルコへの連帯を表明し、「港の復興にたゆまぬ努力をしてきた市民と当局に深い敬意を表する」とあいさつした。実習幹部たちは被災からの復興を願い、地元の人々と共にパパガヨ公園で植樹を行った。
15日にはメキシコ海軍の哨戒艦「イダルゴ」と親善訓練を実施。戦術運動や通信訓練などを通じて両国の相互理解の増進を図った。
続いて部隊は南下し、ペルーのカヤオ港に寄港。カヤオ沖での親善訓練では、ペルー海軍のフリゲート「ボログネシ」や潜水員と、潜水訓練や戦術運動などを行った。その他インカ帝国の首都・クスコ市街を研修し、ペルー日系人協会を招いた演奏会も開催した。