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東京2025世界陸上 勝木1陸尉が35キロ競歩に出場(2025年8月5日)

2025年8月22日更新


独自の練習法を編み出し、世界に挑む勝木選手。本番直前の大事な時期に思いの丈を語ってくれた(8月5日、東京都練馬区の自衛隊体育学校)

 来月9月13日から21日までの約1週間、東京・国立競技場などで「東京2025世界陸上競技選手権大会(東京2025世界陸上)」が開催される。

 同大会に出場するただ1人の自衛官。自衛隊体育学校(朝霞)第2教育課陸上班所属の勝木隼人1陸尉だ。

 13日の大会初日、午前8時からの第1種目「男子35キロ競歩」に出場する。今大会で日本人最初のメダリストになる可能性がある。 そんな勝木1陸尉に大会直前に話を聞くことができた。(寉見陽平)

東京2025世界陸上 勝木1陸尉に聞く

 「選んではないんですよね。結果的にそこに行き着いた感じです」――。競歩を選んだ理由について聞くと、勝木選手はこう答えた。「競歩にはあまりいいイメージがなかったので、やりたくないという気持ちもありました」

とにかく現地に見に来てほしい

 勝木隼人選手自身、当初から「競歩」という競技へのイメージが良いわけではなかった。本人も「マイナー競技」と認める「競歩」との出会いは大学時代のことだ。

 大学は東海大学に一般入学した。理由は「箱根駅伝を走りたかったから」

 中学生のころ、テレビ越しに箱根路を疾走する東海大学駅伝チームの姿を深く脳裏に焼き付けていた。

競歩との出会い

 勝木選手は福岡県出身。地元の中学校では野球部に在籍。その後は県立高校に進学し、・・・

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