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救難教育隊長インタビュー “他者を生かすことのできる”隊員に(2025年8月)

2025年8月19日更新


救難教育隊長の德田武嗣2空佐。平成11年に空自に入隊し、UH60J救難ヘリのパイロットとしてこれまで芦屋、那覇、救難教育隊で勤務


2日間の訓練を乗り切った第63期救難員課程の学生要員

 「人の命を救う」――。その強い使命感のもと、過酷な状況にも屈せず行動する航空自衛隊の救難員たち。その育成を一手に担うのが、航空自衛隊唯一の教育部隊「救難教育隊」だ。救難員に求められるのは技術だけではなく、仲間と支え合い、困難を乗り越える心の強さ。肉体と精神を追い詰めて救難員を育て上げる救難教育隊の德田武嗣隊長(2空佐)に“救難教育”の神髄を聞いた。(櫻井穗乃香)

「努力」を惜しまないで

 救難教育隊は救難機乗組員の教育を専任とする空自唯一の部隊で、操縦士、機上整備員、救難員の教育を行っています。捜索救助の任務に就くために必要な基礎的知識・技量のほか、救難任務に従事する上での心構えを涵養(かんよう)させることが求められます。

 指導方針は「努力」。防大在学中に先輩から聞いた「戦いにおいて、努力したからといって必ず勝てるわけではない。ただし、・・・

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