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防衛関連ニュース
防衛省 次世代通信戦略を公表 陸海空で情報共有円滑に(2025年7月28日)
2025年8月13日更新
防衛省・自衛隊は次世代の情報通信基盤を整備する。同省は7月28日に公表した「防衛省次世代情報通信戦略」で、陸海空の各自衛隊共通の新たな通信基盤を構築する方針を示した。指揮統制や認知情報、兵たん割り当などの情報を共有し、迅速な対応を図る。
新たな防衛情報通信基盤(仮称)では、陸海空の各自衛隊が個別で保有する通信基盤を共通化し、横断的にデータの運用や状況把握を可能にする。
新たな情報基盤が整備されれば、高速ネットワークが安定的に利用でき、各種アセット(装備品)が収集したデータを有機的に利活用できる。さらにネットワークを通じて各種作戦に必要な機能を柔軟に整備できる。
また、既存の通信基盤と、構築を進めている「防衛省クラウド(仮称)」を掛け合わせた体制を、2029年度をめどに整備する。人工知能(AI)も活用し、指揮統制から補給整備に至るまで全自衛隊で情報共有を可能にする。
基盤を構築するため、データアナリストら専門人材の確保や官民連携の強化を進めるほか、同盟・同志国との相互運用性を深めることも視野に入れる。